DoubleVerify、Rockerboxを買収
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on 2025年3月04日 in
データおよび分析向けソフトウェアプラットフォーム企業のDoubleVerifyは、2025年2⽉26⽇に、マーケティングアトリビューションの世界的リーダー企業であるRockerboxの買収契約を締結したことを発表した。Rockerbox の統合マーケティング測定プラットフォームは、マルチタッチアトリビューション(MTA)、マーケティングミックスモデリング(MMM)、インクリメンタリティ・テストソリューションを駆使し、実⾏可能なインサイト(洞察)を提供する。この買収により、業界をリードするDVのデータソリューションスイートが強化され、エンドツーエンドのメディアパフォーマンス測定とAIによるアクティベーションの機能が向上する。Rockerbox の買収は、メディア品質のプロテクション(保護)とパフォーマンス測定の提供から、広告のKPI達成を確実に推進するソリューションへと、DVの進化における重要なステップとなる。これにより、広告主は実際のビジネス成果を測定・分析、最適化、推進するツールを⼿に⼊れることができる。
DoubleVerifyのCEOであるMark Zagorskiは次のように述べている。「DoubleVerify では、メディア品質からより広範なアトリビューションのインサイト(洞察)に⾄るまで、パフォーマンス測定を完全に理解することが、広告効果とROIを最⼤化するために常に不可⽋であると考えています。Rockerbox の買収により、オープンウェブとウォールドガーデン双⽅におけるコンバージョンのインサイト(洞察)とDVの信頼性の⾼いデータを統合し、キャンペーンのパフォーマンスの全容を把握する画期的な機会を得ることができます。これは、デジタルを第⼀に考えたパフォーマンス測定と AIによる最適化のための統合された、独⽴したプラットフォームとしての当社の⽴場を強化し、エンタープライズブランドや中規模の広告主へのサービス提供と、下位マーケティングファネルのキャンペーン全体のビジネスを促進するという意味で、DV と業界にとって画期的な出来事です」。
Rockerbox は、クロスチャネルでのコンバージョンアトリビューション分析と広告費⽤のデータを⼀元管理し、顧客⾏動に関する深いインサイト(洞察)を提供することで、マーケティング担当者がメディアへの投資を最適化することが可能。Rockerbox の測定・分析機能を、同社のダイナミックアクティベーションテクノロジーである DV Scibids AITM と統合することで、広告主は測定、最適化、アクティベーションの間の継続的なフィードバックループを実現することができる。この統合により、パフォーマンスマーケティングへのより正確で効率的、かつ拡張性のあるアプローチが可能になる。
RockerboxのCEOであるRon Jacobson は次のように述べている。「DoubleVerify と提携し、Rockerboxの業界をリードする測定テクノロジーをより多くの広告主の皆様にご利⽤いただけるようになり、より良いビジネス成果の達成に貢献できることを嬉しく思います。DVの信頼性の⾼いデータとRockerboxの成果測定を組み合わせることで、業界最⾼のフルファネル測定を提供します。これにより、現在の DV のお客様には新たな成⻑機会がもたらされ、また、DV のソリューションの幅が広がることで、新規顧客の獲得につながります」。
DVとRockerboxの統合された機能により、広告主には以下のメリットがもたらされる。
●クロスチャネルのパフォーマンスを総合的に把握
キャンペーンデータを⼀元化し、オープンウェブ、検索、ソーシャル、CTV全体にお
ける顧客とのやりとりを把握できる。コンバージョンを促進する最も影響⼒のある
タッチポイントを特定できる。
●実際のビジネス成果を促進
カスタマージャーニーのインサイト(洞察)、コスト、DSP インプレッションレベル
のデータ、信頼性の⾼い測定を含む、独⾃のAIアクティベーションと包括的なデータ
資産を活⽤し、パフォーマンスを改善し、主要KPIを達成できる。
●よりスマートなマーケティングの意思決定を実現
個々の広告レベルにまで掘り下げた、クロスチャネルのコンバージョンまでの詳細な
インサイトにアクセスすることで、より適切な予算配分とメディアプランニングが可
能になる。
●業務効率化を推進
プログラマティックおよびソーシャルチャネル全体にわたるデータ収集、整理、メデ
ィア最適化を⾃動化することで、時間を節約し、ワークフローを合理化。
さらに、この統合ソリューションにより、DVは測定データとビジネスパフォーマンスの相関関係を把握する能⼒を強化することができる。アドフラウド、ブランドスータビリティ(適合性)、ビューアビリティ(可視性)、アテンション、コンテキストデータをRockerboxのアトリビューションインサイトと整合させることで、広告主はメディア品質とパフォーマンスデータを実際の成果により効果的に結びつけることができる。
Mark Zagorski はさらに次のように述べている。「詳細なインサイト(洞察)は、ブランドが予算を戦略的に再配分し、広告費が最⼤限の投資収益率(ROI)を実現できるよう最適化することを可能にします。さらに、DV Scibids AIを通じてこれらのインサイトを活⽤し、必要なパフォーマンス結果を導くことも可能になります。今回の買収により、私たちは、プロテクション(保護)に加えて、優れたパフォーマンスを実現するという戦略をさらに推進していきます」。
直近で、減量、フィットネス、マインドセットのサービスを提供するグローバルブランドを対象に実施したテストでは、DVとRockerboxのソリューションを組み合わせたことによる効果が⽰された。コンバージョンとコスト測定の基準として Rockerbox を使⽤し、キャンペーンのパフォーマンス最適化にDV Scibids AIを活⽤することで、このブランドは2つの実稼働中のキャンペーンにおいて、CPA(顧客獲得単価)を39%と20%の低減を実現した。これは、AIによるアクティベーションと⾼度なアトリビューション分析がいかに効率性を⾼め、全体的なパフォーマンスを改善できるかを⽰している。
今回の買収により、DoubleVerify のターゲット市場が拡⼤し、下位マーケティングファネルにおけるダイレクトレスポンス広告の分野で新たなビジネス機会が⽣まれ、中⼩規模のパフォーマンス企業への対応能⼒が強化される。Rockerboxの買収は、8500万ドルの現⾦取引。本買収は第 2 四半期の初めに完了する⾒込み。
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