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SeenThis Japan マネージングディレクターに今村 幸彦氏が就任 ー豊富な業界経験を武器に、日本市場での成長を次のステージへ

 

SeenThis Japan株式会社は、2025年12月1日付で、今村 幸彦氏がマネージングディレクターに就任したことを発表した。

 

動画広告における高いパフォーマンスとサスティナビリティの両立を強みとするSeenThisにとって、日本法人設立から2年目を迎えるこのタイミングでの人事は、今後の成長を大きく左右する重要な一手となる。

 

今村氏は、ソニー株式会社、株式会社電通といった日本を代表する企業でキャリアを積んだ後、Teads Japan株式会社に参画。約9年にわたり東アジア統括マネージングディレクターとして、日本および韓国市場の事業をリードしてきた。広告主、代理店、媒体社のいずれの視点にも精通し、実務と戦略の両面から事業を伸ばしてきた経験は、デジタル広告業界でも広く知られている。

 

SeenThis Japanは2024年10月の日本法人設立以降、独自のアダプティブストリーミング技術を武器に、広告主や代理店から着実に支持を広げてきた。動画広告がマーケティングの中心となる一方で、配信品質やユーザー体験、さらには環境負荷といった課題も顕在化する中、SeenThisのソリューションは「パフォーマンス」と「サスティナビリティ」を同時に実現できる点で注目を集めている。

 

こうした成長フェーズにおいて今村氏がマネージングディレクターに就任することで、SeenThis Japanは事業・組織の両面でさらなる加速を図る考えだ。今村氏は就任にあたり、「動画広告は今やデジタルマーケティングに欠かせない存在です。SeenThisは、ユーザー体験と広告効果を高いレベルで両立できる、非常にユニークなテクノロジーを持っています。その価値を日本市場でより多くの方に届けられることを、とても楽しみにしています」とコメントしている。

 

また、デジタル広告業界が直面する課題についても、「ウォールドガーデンへの予算集中や広告品質への懸念など、業界全体として向き合うべきテーマは多い。SeenThisのテクノロジーは、そうした課題に対して現実的な解決策を提示できると感じている」と述べ、同社の可能性に強い期待を示している。

 

SeenThis Japan代表取締役の宇田川 資氏も、「日本法人が次のステージに進むこのタイミングで、今村さんを迎えられたことを非常に心強く感じています」と語る。「これまでデジタル広告・マーケティング業界で数多くの実績を積み重ねてきた今村さんのリーダーシップは、SeenThis Japanの成長をスピード感をもって推進してくれるはずです」と、厚い信頼を寄せている。

 

今村氏の特長は、テクノロジーを軸にしながらも、常に市場や現場の視点を忘れない点にある。新しい技術や仕組みを、広告主や代理店にとって「使える価値」として落とし込む力は、これまでのキャリアの中で一貫して発揮されてきた。動画広告がさらに高度化し、質や体験が問われる時代において、その知見はSeenThis Japanにとって大きな財産となる。

 

スウェーデンで誕生したSeenThisは、アダプティブストリーミング技術によってデータ転送量を抑えながら高品質な広告配信を実現し、広告効果の向上とCO2排出量削減を同時に可能にしてきた。グローバルで培われたこの技術を、日本市場の特性に合わせてどう展開していくのか。今村氏の指揮のもと、SeenThis Japanの取り組みは新たなフェーズへと進もうとしている。

 

今村 幸彦氏の就任は、SeenThis Japanにとって単なる人事発表にとどまらない。動画広告の未来を見据えた同社の本気度を示す象徴的な出来事として、業界内外からの注目を集めそうだ。

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。