グローバル戦略と日本市場のニーズをつなぐ-Index Exchange 長瀬 夢菜氏
by on 2026年6月15日 in ニュース

デジタル広告業界で働く広報・マーケティング担当者は、専門性が高く難解な業界用語と向き合いながら、形として見えにくい自社プロダクトやサービスを、日々顧客をはじめとする様々なステークホルダーに、ストーリー性をもって分かりやすく伝え、自社のブランド価値を高めていくことが求められる。
そんなミッションをもつ広報・マーケティング担当者は日々何を考え、どんなことに向き合っているのだろうか。デジタル広告業界の広報・マーケティングのプロフェッショナルにインタビューを行い、彼らのリアルに迫る。第8回は、Index Exchange Japan株式会社の長瀬 夢菜氏にお話を伺った。
(聞き手:ExchangeWire JAPAN 角田 知香)
【インタビュー対象者】
長瀬 夢菜氏
Index Exchange Japan株式会社 マーケティングローカライゼーションスペシャリスト
語学・翻訳への関心から、複数の外資系企業においてカスタマーサポートやBtoCの日本向けローカライズを担当する。ユーザーエンゲージメントの向上に取り組んだのち、Index Exchange Japan株式会社に入社。現在はBtoBの日本市場向け施策とグローバル戦略の両方をサポートしている。
【インタビュー対象企業】
Index Exchange Japan株式会社
Index Exchangeは、世界中で信頼される独立したサプライサイドプラットフォーム(SSP)として、パブリッシャーの収益最大化を支援している。中立的かつ公平なエクスチェンジとして、パブリッシャーと世界有数のブランド企業を確実につなぎ、マーケターのパフォーマンス向上を実現するとともに、プログラマティック・エコシステム全体の効率性、透明性、品質の向上に努める。当社は、20年以上にわたり業界をリードしてきた経験をもとに、インプレッションにより近いタイミングでインテリジェンスを適用し、サプライチェーン全体の無駄を削減することで、アドテクの進化を加速させてきた。徹底した透明性と卓越した水準に沿った取り組みにより、パブリッシャー、マーケター、そしてパートナー企業に長期的な価値を提供している。
-現在ご担当されている業務領域を教えてください。
長瀬氏: 主な業務内容は、イベント運営のサポート、Webサイト管理、またプロダクトやグローバル戦略に関するメッセージを日本のお客様に分かりやすく、親しみやすいものにするためのローカライズ業務です。日本市場向けのニュースレターやSNSでの情報発信、プレスリリースの作成もします。
自社開催を含むイベント運営については、シドニーのフィールドマーケティング担当者から計画やアドバイスをもらいながら、日本での実現に向けてリサーチや業者手配、プレゼンテーション資料の調整などは私が行います。日本オフィスでのマーケティング担当は私一人で、基本的にはロンドン・ニューヨーク・シドニーにいるメンバー達と協力して動く体制です。
国籍を乗り越える信頼関係を築く
-外国人の上司・同僚と働くうえでの苦労はありませんか。
長瀬氏:ずっと外資系企業に勤めているので、慣れと経験を積んでいるとは思います。日本以外の国籍の方だと、意見をストレートに発されることもあるので、圧力に負けないというか、強くいようと意識しています。
また、物理的に時差があるので、承認に時間がかかったりミーティングが夜遅くになることもあります。上司はその点を理解してくれているので、こまめに連絡をくれたり、自社イベントには出張で日本に来て当日のサポートをしてくれたりと、心強いです。
-主な顧客層を教えてください。
長瀬氏:主な顧客はパブリッシャーで、マーケター、メディアバイヤー、広告代理店、DSPやデータベンダーなどの企業とも連携しています。弊社でイベントを開催したり、主要なアドテクイベントに出向いて、情報交換をしたりすることもあります。

-会社全体の雰囲気はいかがですか。
長瀬氏:東京オフィスは10人に満たないチームで、日本語でコミュニケーションをとるものの外国人も在籍しています。Index Exchangeには支えあいのカルチャーが根付いており、役職や年齢に関わらず相談しやすく、自分のアイデアを共有できる空気があります。会社全体のイベントとしては、昨年夏にオーストラリア・シドニーで下半期キックオフイベントがありました。いつもオンラインでしか見ない仕事仲間と実際に会えて、距離が縮まりました。
全体的に落ち着いた穏やかな性格の同僚が多く、トラブルがあってもどっしり構えてくれるので安心感があります。また女性のリーダーが多く活躍していることも、働きやすさのひとつです。言語や距離の壁があっても、上司とこまめに連絡を取り、責任を持って仕事に取り組むことで信頼関係を築けていると思います。
競合他社のトピックも本社への説得材料になる
-どのような業務に時間を割くことが多いですか。
長瀬氏:日本のウェブサイトの改善、プロダクトやグローバル戦略に関するメッセージ発信のローカライズ、さらに業界の最新情報・知識共有を目的とした動画コンテンツなどの制作に多くの時間を割いています。
北米でBtoB向けの発信だと、ダイレクトなメッセージや親近感のある書き方が多いのですが、日本で同じアプローチにすると違和感があります。日本マーケット向けにはフォーマルな表現に変え、フォントも日本語に合うものにするなど工夫をしています。ニュースレターに選ぶトピックも、日本市場での旬の話題を意識して、PV数が伸びるとやはりモチベーションにつながります。
最近では、Index Exchange Japan株式会社がJICDAQ(一般社団法人デジタル広告品質認証機構)から「ブランドセーフティ」および「無効トラフィック対策」において、JICDAQ認証を取得したという内容のプレスリリースを出しました。北米発信ではなく日本独自のトピックだったので、JICDAQそのものや話題性について知らない本社に対して、「この認証取得はIndex Exchangeの印象向上につながる」「他社でもニュースになっている」などと説得しました。本社の理解を得てリリースをだすことができ、やりがいを感じています。
-業務で注力していることは何ですか。
長瀬氏:「グローバル戦略と日本市場のニーズをつなぐこと」です。ときにグローバルが日本よりも技術的に先を走っていることもあるので、日本のお客様が理解しやすいようなコンテンツ作りは意識しています。
施策においては、ロンドン、シドニー、ニューヨークのメンバーと密に連携しながら、日本チームからのリクエスト対応と本社との調整を行います。調整を試みる中で、どちらの言っていることも理解でき、板挟みのような状態になってしまうことがあります。そういうときは、「どういった言葉を使えば伝わるか」を事前に考えてから両者に話すこともあれば、折衷案を提案することもあります。本社に対しては、日本の競合他社の動向を伝えたり、日本市場の状況を説明することも説得の後押しになります。
-いま最もPRしたいことを教えてください。
Index Exchangeは、世界最大級の独立系SSPとして、透明性・効率性・品質を重視したプログラマティック広告エコシステムの構築に取り組んでいます。当社のマーケットプレイスでは、追加手数料なしで高品質なデータ活用と精度の高いターゲティングが可能です。さらに、当社は、透明性の高い料金体系でソリューションを提供しています。
ウェブサイトでは、さまざまなケーススタディもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
https://www.indexexchange.com/ja/
ABOUT 角田 知香
ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。




