TVer・UltraImpression・VOXXの3社、放送業界の新たな広告配信プラットフォーム創造に向け業務提携に基本合意
by on 2026年7月13日 in ニュース

株式会社TVer、株式会社UltraImpression、株式会社VOXXの3社は、TVer広告および放送業界における広告技術の発展に向けた業務提携の実現を目指し、基本合意した。今後、広告プラットフォームの共同開発などを検討する。
3社が相互の知見を持ち寄り、業務提携の実現を目指す
株式会社TVer(本社:東京都港区、代表取締役社長:大場洋士、以下 TVer社)と、株式会社UltraImpression(本社:東京都港区、代表取締役社長:棚田壽典、以下 UltraImpression社)ならびに、株式会社VOXX(本社:東京都港区、代表取締役社長:小池範行、以下 VOXX社)は、相互の知見を持ち寄り、TVer社が提供するTVer広告ならびに放送業界における広告技術の発展に向け業務提携の実現を目指し、基本合意した。
3社は本基本合意をもとに、今後具体的な施策について検討を開始する。広告プラットフォームの共同開発や、TVerを中心とした放送業界全体のサービス成長に資する取り組みを検討していく予定である。
TVerの規模拡大、広告価値最大化に向けアドテク進化が課題に
TVer社は、テレビ局が生み出す質の高いコンテンツを広告付きで無料配信する民放公式テレビ配信サービス「TVer」を運営している。月間ユーザー数は4,470万ユニークブラウザ(2026年1月1日~1月31日における、TVer単体でのユニークブラウザ数)、月間動画再生数は6.5億再生(2025年12月1日~12月31日における、TVer単体のVOD・リアルタイム配信・追っかけ再生およびSP LIVEを合計した全デバイスでの動画再生数、TVer DATA MARKETING調べ)を超え、日々サービス規模が伸長している。
こうした状況を受け、TVer社は、さらなる視聴体験の向上と広告価値の最大化に向け、アドテクノロジーの進化を喫緊の課題と位置づけている。
個別協業から、3社による戦略的提携へ
TVer社はこれまで、UltraImpression社およびVOXX社との個別の連携により、アドテクノロジーの進化に取り組んできた。しかし、より革新的かつ統一的な広告プラットフォームをスピード感を持って創造するためには、個別の協業を超えた、3社による戦略的な提携が不可欠であるとの認識に至ったという。
各社が持つプラットフォームと広告ソリューション技術
本基本合意は、TVer社が「日本最大級」とする広告配信プラットフォームと、UltraImpression社およびVOXX社が有する広告ソリューション技術を結集させるものである。各社の事業内容は以下のとおりである。
UltraImpression社:アドサーバーとSSP、セルフサーブ型配信基盤
UltraImpression社は、テレビ朝日を主要株主とし、Supership、サイバーエージェント、電通グループ、博報堂の共同出資により設立された、デジタル動画広告配信プラットフォームを運営する企業である。TVerをはじめとする国内大手動画メディア向けに、インストリーム動画広告配信を実現するアドサーバーを提供するほか、国内外の主要DSPと接続したSSPを展開し、メディアの広告収益最大化に貢献している。また、広告会社が自ら柔軟に運用できるセルフサーブ型動画広告配信プラットフォーム「UltraImpression Ad Manager」も提供している。「動画広告市場の未来を創る」をビジョンに掲げ、メディア・広告主・広告会社すべての価値最大化を支援している。
VOXX社:配信サーバとOpenRTB準拠の最適化ソリューション、新広告フォーマット
VOXX社は、TBSホールディングスとCARTA HOLDINGSの合弁により設立されたアドテクノロジー企業として、独自開発の動画広告配信サーバ「VOXX Ad Manager」、OpenRTB準拠の運用型広告最適化ソリューション「VOXX Bid Manager」などのビデオアドソリューション事業を展開している。また、国際技術規格団体IAB準拠の「ビデオアドSDK™」の提供を通じて、ポーズ広告、縦型広告などの新広告フォーマットの業界展開を推進し、動画配信サービスにおける新たな広告体験の創造と放送業界の収益拡大を目指している。
TVer社:累計アプリダウンロード数9,000万の民放公式配信サービス
TVer社は、民放各局が制作した安心・安全なテレビコンテンツを、いつでもどこでも完全無料で楽しめる民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」を主に運営している。2020年7月、前身の「株式会社プレゼントキャスト」から「株式会社TVer」に社名を変更し、テレビ局が制作したコンテンツの面白さを、新しい「テレビ」の価値とともに提供している。「TVer」は2015年のサービス開始以来、累計アプリダウンロード数は9,000万、月間ユニークブラウザ数は4,470万を超え、2025年12月には月間動画再生数も6.5億再生を突破した。
放送業界における新たな広告経済圏の創造へ
3社はそれぞれの知見やリソースを拠出しながら本取り組みを推進することで、放送業界における新たな広告経済圏を創造し、視聴者、広告主のいずれにとっても魅力あるサービスへのさらなる成長を加速していくとしている。
TVer社は今後も、テレビをアップデートし、「場所」や「時間」から「開放」することで、コンテンツを身近に、自由に楽しむ機会を提供していくとしている。
■プレスリリース:https://tver.co.jp/news/20260701.html
ABOUT 町田貢輝
ExchangeWireJAPAN 編集担当 日本大学法学部法律学科卒業。編集プロダクション、出版社でエンタメ、健康、IT関連の雑誌と書籍の編集・進行管理に従事。2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。DX領域のメディア運営全般ならびに、調査研究を担当する。



