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先週のアドテクシーン: 「The Trade Desk」が日本市場に参入、DSP「Bypass」がRTBによるネイティブ広告の配信を開始

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(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

DSP「Bypass」がSSP「Ad Generation」と接続

ユナイテッドは、同社が提供するDSP「Bypass」が、medibaの提供するSSP「Ad Generation」とRTB接続したと発表した。Bypassにとってこれは、通算11つ目のSSPとの接続となる。モバイルDSPとしては国内でも最大規模の在庫であると考えられるが、さらに提携先を拡大させている。

 

「The Trade Desk」が日本市場に参入

運用方法のバリエーションの豊富さから、欧米やアジアのトレーディングデスクから人気の高いDSP「The Trade Desk」が、ついに東京にオフィスを開設し日本市場に参入すると報じられた。同時にソウルにもオフィスを開き、韓国市場への参入も決まっている。

 

SSP「AdStir」がDSP「Vizury」と接続

ユナイテッドが提供するスマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir」が、Vizury Interactive Solutions社が提供するダイナミックリターゲティング広告配信DSP「Vizury」とRTB接続した。通算11つ目のDSP接続は同社のDSP「Bypass」と個数で並び、同じく国内最大級と考えられる。Vizuryはインドのリターゲティングプラットフォームで、日本でもユーザーを増やしている。

 

DSP「MarketOne」がトラッキングツール2社・配信ベンダー3社と提携

プラットフォーム・ワンが提供するDSP「MarketOne」が、スマートフォンでの配信機能強化のため各社との連携を発表した。アプリの効果計測トラッキングツール2社、モバイル分野でのリッチ広告やビデオ広告を行う3社の3rd partyを含む計5社だ。スマホ領域、特にアプリ領域での展開に注力していくと見られる。

 

スペイシーズとアドクラウドがアドテク事業を統合

スペイシーズとアドクラウドは、スペイシーズが保有するDMP・DSP・DEX事業をアドクラウドに対して譲渡する事業譲渡契約を締結するとともに、スペイシーズがアドクラウドの株式を一部保有する形での事業統合を発表した。スペイシーズは、元々アドクラウドのRTB、アドネットワーク、アドエクスチェンジ領域がスピンオフした事業会社で、DMPのowldata等のソリューションを提供。先日owldataをサイバーエージェントへ売却しており、事業の再整理の意味合いがある。

 

フリークアウトとビービーメディアが動画広告のユニットを結成

フリークアウトとビービーメディアは、クリエイティブを研究・開発するユニット「Future of Online – Brighten Brand Lab.」を共同で結成する。フリークアウトのテクノロジーと、ビービーメディアのクリエイティブ企画制作力を結集し、オンライン動画広告の更なる普及、広告の効果向上を目指す。フリークアウトの勢いによる、動画広告の国内普及の底上げを期待したい。

 

DSP「FreakOut」がプライベートDMP「smarticA!DMP」と連携

DSP「FreakOut」とALBERTが提供するプライベートDMP「smarticA!DMP」が連携した。これにより、smarticA!DMPを利用する企業は、オウンドメディア上のアクセスログに加えて、企業が保有するCRMデータを基に抽出したセグメントに対して、FreakOutが保有するターゲティング技術を組み合わせたバナー広告・動画広告の配信が可能となる。自社以外のDMPと繋がるケースはまだまだ国内では少ないが、今後加速化することが予想される。

 

「デクワス.DSP」がオーディエンスプロファイリングによる広告配信を開始

京セラコミュニケーションシステムは、広告配信プラットフォーム「デクワス.DSP」の新たな配信メニューとして、広告主のブランドや商品の認知、新規ユーザーのWebサイトへの効率的な集客を支援する「プロファイルターゲティング」を提供する。これにより広告主はサイジニアの持つデータ推定技術と連携し、オーディエンスデータをプロファイリングすることで性別・年齢・家族構成などのデモグラフィック、ファッション・ダイエットなどのインタレスト(興味・関心分野)を任意に組み合わせた広告配信が可能になる。

 

DSP「Bypass」がRTBによるネイティブ広告の配信を開始

ユナイテッドが提供するDSP「Bypass」において、RTBによるネイティブ広告の配信が開始された。RTBによるネイティブ広告の実現にはSSP側によるネイティブ広告への対応が必要だが、同社のAdStirは既にアドネットワーク経由でネイティブ広告配信を開始している。今後は、ネイティブ広告に対応している外部SSPとの接続を増やし、在庫の拡大を狙う。

 

マルジュが「アイコンテキストバナー」広告の配信を開始

マルジュは、同社が運営するアイコン型スマートフォン広告ネットワーク「アスタ」において、「アイコンテキストバナー」広告の配信を開始したことを発表した。多くのSSPはアイコンサイズには対応しておらず通常のバナー枠が多いことから、今回の対応によって配信先の拡大が見込まれる。

(編集:三橋 ゆか里)
 

 

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大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。