先週のアドテクシーン： Facebookがデスクトップ向けにアプリインストールビデオ広告をリリース
（ライター：岡 徳之）
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
エスワンオーインタラクティブとSocketが戦略的業務提携
オプト傘下でトレーディングデスク事業を展開するエスワンオーインタラクティブとCRM事業を主に行うSocketが戦略的業務提携を行った。CRMデータを利用した広告配信などを行い、トレーディングデスク事業の強化をねらう。これにより、広告主のキャンペーン設計や広告配信設定とともに、クーポン発行やキャンペーン告知、チャットサポートなど、広告流入後のサイト内での最適なメッセージングまでをトータルで手がけることが可能になる。
comScoreとKantar Mediaがクロスデバイスでのオーディエンス計測サービスを発表
comScoreとKantar Mediaは、今年はじめにアライアンスを発表し業界にインパクトを与えた。そのアライアンスとしての具体的な取り組みの第一弾として、両社の計測データを統合し、インターネットとテレビのデバイスを超えたオーディエンスの計測・分析を可能にしていく。（英語）
オプトがデータフィード運用プラットフォーム「D-Freed」の提供を開始
オプトが、レコメンドリターゲティング広告をはじめとする、データフィード商材の運用最適化を目的としたサービスを開始した。このサービスでは、企業の商品データを元にした広告配信メディアごとのデータフィードの作成や、効果改善を目指したデータの編集・加工を管理画面上で行うことが可能。また、スピードの向上と費用の削減を図りながら、「クリエイティブ／ロジックの最適化」まで含めた効果の最大化を図ることができるようになる。
セプテーニがスマホアプリ向け広告「AppLovin」の販売を開始
セプテーニが、AppLovin Corporationが提供するスマートフォンアプリ向けのマーケティングプラットフォーム「AppLovinの販売開始」を公表した。セプテーニはこれまでにも同サービスを活用した海外向けプロモーションサポートの実績があるが、同サービスを活用し、アプリプロモーションにおける新規ユーザーの獲得からリエンゲージメントまでの支援を強化する。
IBMとFacebookが業務提携、IBMのアナリティクス機能と連携したFB広告の配信が可能に
IBMとFacebookが、適切な人に適時なタイミングで適切なメッセージを届ける最適化されたマーケティング機能を、世界的なブランドを持つ広告主企業に提供するため協業することを発表した。広告主企業は、Facebookの広告テクノロジーをIBMのJourney Analyticsと併用することで、どの顧客グループがFacebookの14億4,000万人のユーザーの中に属しているかを特定し、その顧客グループの関心対象と複数のチャネルを通じた行動との間の全体的な関連性を導き出せるようになる。
Facebookがデスクトップ向けにアプリインストールビデオ広告をリリース
Facebookが新たにデスクトップ向けにアプリインストールを促進するビデオ広告をリリースした。（英語）モバイル向けについては昨年すでに提供を開始しており、アプリデベロッパーはデバイスを問わずビデオでのアプリインストール促進をビデオで行うことが可能となる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。
