Turbine DMPの業界標準を超えたパフォーマンス:Xaxis データ・オーディエンス部門 VP Jon Whitticom氏とのQAセッション
(翻訳:Asia Plus 黒川賢吾)
DMP内でのオーディエンスのセグメンテーションは、ブランドの安全性、インベントリの品質、デモグラフィックのターゲティング等と同じような予算が与えられていない。しかしながら正確性を追い求めることやDMPオーディエンスのパフォーマンスを把握することはマーケターにとって同様に重要な事項である。マーケターはこれらの事項に関しての検証を求めて、業界標準を設定するなどの働きがけをすべきである。
3月30日にXaxisはcomScoreが実施したグローバル検証調査の結果を発表し、自社DMPのTurbineの予想精度を明らかにした。comScoreによると、Turbineは独自のリアルタイムなオーディエンスセグメント化により、消費者の購入意向や関心などに関して、業界ベンチマークよりも高い数値で捉えていた。ExchangeWireは、Xaxis データ・オーディエンス部門 VPのJon Whitticom氏に、この結果の持つ意味や、Xaxis及び業界にとり重要なマイルストーンであることの背景について聞いた。
―XaxisはcomScoreが実施したグローバル検証調査において、Turbineが独自のリアルタイムのオーディエンスセグメント機能により、消費者の購入意向や関心に関する予測において、業界ベンチマークよりも優れた結果であったことを公開しました。この結果はどのような意味を持ちますか?
良い質問ですね。簡単に言うと、XaxisのTurbineが持つDMP機能が消費者動向を正確に予想出来る点を、comScoreは証明してくれたのです。つまり、Turbineによって生成されたリアルタイムのオーディエンスセグメンテーションが、消費者が将来実行するであろう行動を正確に予想している点を、comScoreの検証結果が明らかにしてくれたのです。この機能によって、消費者が将来的に行うことを正確に予想でき、より適切に効果的に広告を配信することが出来るようになります。
今回の調査により、Xaxisが品質にコミットしている点や、我々が市場に提供するオーディエンス情報について高い責任を果たしている点が証明できたと思います。
―comScoreはどのようにパフォーマンスを検証したのでしょうか?
まず、XaxisはcomScoreにオーディエンスの予想行動データを提出しました。月間1.9兆ものデータを世界中でモニターしている実績の高いcomScoreは、この予想データを元に、Turbineの予想が高い精度を誇るかどうかの観察を実施しました。comScoreは非常に豊富なデータを有しており、消費者の真の性質を客観的に観察することに関しては非常に適した存在となっています。
―comScoreの評価結果はTurbineを利用してターゲットオーディエンス活用を行っている企業にとってどのような意味を持つのでしょうか?
包括的なオーディエンスに関する戦略を計画し実行するには、変化の激しい消費者の興味や意思を深く理解することが必要です。消費者が過去にしていたことを理解するだけでは不十分で、未来の行動を予想することが必要です。Xaxisのクライアントは、検討段階にある消費者を早い段階で特定し、商品やサービスに誘導するようなことが可能です。
実際、Turbineを通じてXaxisの顧客は、消費サイクルの中での消費者のポジションを理解し、正しい瞬間に正しいデバイスを通じてオーディエンスに接することが出来ます。
―この独立機関による評価が業界に与える影響がどのようなものでしょうか?これが業界標準となっていくのでしょうか?
デジタルマーケターは消費者ターゲティング、ブランドの安全性、インベントリの品質などについての検証を求めてきました。消費者動向について同じことが語られないのはなぜでしょうか?Xaxisは、スケールの大きな、信頼性の高い、バイアスのないサードパーティとともにオーディエンスデータの評価を行っていきます。
―comScoreの検証調査がTurbineの今後の開発、特にセグメンテーションの精度について影響を与える点はどのようなところでしょうか?
このような検査活動は始まったばかりです。私たちは今後もデータサイエンスの限界を向上させるべく努力を進めます。また、comScoreとのパートナーシップにより、検証やR&Dの努力などに一層熱を入れて取り組んでいきます。今回の検証結果によって私たちのアプローチが正しい評価を受けました。私たちは今後も変化の激しい消費者動向を把握し、クライアントが抱える問題を解決するためにテクノロジーを磨いていきます。
DMPExchangeWire.comインタビュープラットフォーム
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長 慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。