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2018年、アジアにおけるプログラマティック広告の成長予測 |WireColumn

アジア市場における2018年は、プログラマティック広告にとって輝かしい年になると予測されます。同地域の長期的な景気および人口統計学的傾向は、デジタル広告エコシステムの短期的な明るい進展と相まって転機の年になると思われます。

以下に注目すべきトレンドをいくつかご紹介します。

1. アジアの躍進

まずはマクロ的な視点で見てみましょう。Brookings Instituteの調査によると、今後7年で中流階級の消費者の数は10億人増え、特にアジア地域の消費者(1)が増加する見込みです。今後は、これらの新しい消費者の多くが、自家用車、加工食品、化粧品、金融商品、航空券を購入すると予測されます。アジア地域の消費者はありとあらゆるものを購入するでしょう。おそらく、その商品は彼らにとって人生で初めての購入となるはずです。

グローバル・ブランドが自社の成長について真剣に考える場合、今この瞬間から、アジア消費者の心を掴むような取り組みを始める必要があります。eMarketerの予測では、アジア太平洋地域における有料広告費は2019年までに北米を抜くと言われているため、ブランドはすでにこのメッセージに真剣に耳を傾けています。2018年に広告事業は大幅に強化されることが予想されるので、広告代理店はインフラを整えることで、増大するアジアの消費者に対して将来に向けたキャンペーンを打つ必要があります。

2. モバイルが主役に

アジアの増大する中流階級消費者が最初に購入している製品はスマートフォンです。そのため、2018年はモバイル広告が成長する環境が整うと予想されますが、成長要因はそれだけに留まりません。

アジアの中流階級消費者はスマートフォンを購入するだけでなく、デバイス上で多くのデータを使用しており、その量は増加傾向にあります。様々なアプリでの動画閲覧や、インタラクティブな機能を使用してコンテンツにアクセスする際にデータを使用する傾向です。同時に、メディア機能にシームレスに統合されているハイインパクト・フォーマットが、アジアにおいて有効な広告オプションになりつつあります。2017年には、多くのキャンペーンがオーストラリアから東南アジア市場に移って行われ、成功を収めました。この傾向は、2018年も継続すると思われます。

ビューアビリティ計測に関するグローバルのベストプラクティスにアジアのメディアが追い付くことで、アジアにおいてモバイル広告費は増加し始めると予想されます。最近では、当社のビューアビリティ・パートナーのサービスをキャンペーンで使用したいという問い合わせが増えています。この高度で実用的な技術を使用すれば、モバイルへの投資を増やしたいという確信が間違いなく芽生えると思われます。

3. コネクティッドTVとの融合

プログラマティック広告とコネクティッドTVは理想的な組み合わせです。2018年は多くのアジアの広告代理店がそのことを理解する年になるでしょう。当社の最初のプログラマティック・コネクティッドTVキャンペーンは2017年にオーストラリアで開始されましたが、現在はその他の多くの地域で同キャンペーンが実施されています。コネクティッドTVがこれまでに培った技術基盤がすでに存在することから、今後は広告代理店とブランドがこのメディアの潜在能力を理解し、アジア全域でキャンペーンを展開するかどうかにかかっています。

しかしながら、中国の状況は異なります。プログラマティック広告とコネクティッドTVを併用することで、中国はすでに世界で最も先進のコネクティッドTV市場です。iResearchの最新調査によると、中国のコネクティッドTV広告費は急成長し、今年の2億5,290ドルだった市場規模は2020年までに19億3,000万ドルに達すると予想されます。グローバル・ブランドは、中国のコネクティッドTV市場における自社のプレゼンスを直ちに見直す必要がありますが、幸いなことにこの技術を活用する環境はすでに整っており、すぐにでも中国の消費者のニーズを満たせる段階にあります。

アジアの広告技術業界の皆さんと共に、多忙ながら実りある新たな1年にしたいと思います。

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ABOUT マット・ ハーティー(Matt Harty)

マット・ ハーティー(Matt Harty)

The Trade Desk
アジア太平洋担当 シニア・バイス・プレジデント
1997 年よりアジアにてオンライン広告事業に従事。アジア初のアジア・アドネットワークである SpaceAsia Media を共同創設 (2000 年 CMGi に買収)。その後、Mail.com や HelloKitty など 400 ものウェブサイト向けにグローバルメディアの販売を扱う、イールド・マネジメント企業Activ8 を OutBlaze の 合弁事業として共同設立。以後、アジア太平洋地域および中東・北アフリカ地域のFOX Networks のマネジメント、アジア太平洋地域において初となるトレーディングデスク Omnicom グループ Accuenのジェネラル・マネージャー、さらにExperian Asiaでオーディエンスソリューション統括等を経て、現職に至る。