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先週のアドテクシーン:サイバーエージェント、AIでダイナミックリタゲのクリエイティブ効果を事前に予測

日本国内、アドテクシーン画像



広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【トップニュース】

サイバーエージェント、AIでダイナミックリタゲのクリエイティブ効果を事前に予測

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サイバーエージェントはインターネット広告事業において、AIを活用することでダイナミックリターゲティング広告における広告クリエイティブの最適化を行う効果予測モデル「AI feed designer(エーアイ フィード デザイナー)」の提供を開始した。

広告配信前にクリエイティブの効果を予測することで、複数あるクリエイティブの中から広告効果の高い順にランキング化し、最適な1枚を選択することが可能なサービス。
これにより、配信実績を元にA/Bテストのプロセスを開始する前から最適なクリエイティブを選択することができる。
「AI feed designer」概要図

出典:同社プレスリリース

【イベント】

PubMatic、アプリ内広告のマネタイズをテーマにセミナーを4/17に東京で開催

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PubMaticは、「アプリ内広告のマネタイズ」にテーマにしたセミナーを4/17の15時より東京・表参道で開催する。

ゲストスピーカーには、App Annie Japanを迎え、国内のアプリ広告市場について解説する。またPubMaticからは、2019年2月に発表したモバイルアプリ環境でプログラマティックによる最大限の収益化をもたらす 新製品「OpenBid」の詳細を紹介。
続くパネルディスカッションは「アプリパブリッシャーのマネタイゼーションの課題」がテーマ。

【新サービス・新機能】

Supershipの「Ad Generation」、インストリーム広告のメディエーションに対応

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Supershipは、パブリッシャー向けアドプラットフォーム「Ad Generation(アドジェネ)」において、インストリーム広告のメディエーション配信に対応した。
パブリッシャーの提供する動画プレイヤーに、VAST規格に対応した「Ad Generation」のインストリーム広告配信専用タグを設定することで、複数のDSPやアドネットワークの動画広告を収益性に応じて最適化して配信することが可能となる。

【サービス連携・業務提携】

DAC「AudienceOne®」の「Data Exchange」サービスに、プログラマ向け技術情報共有サイト「Qiita」がデータ提供を開始

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DACが展開するDMP「AudienceOne®」の「Data Exchange」サービスに、Incrementsが、プログラマ向け技術情報共有サイト「Qiita(キータ)」のデータ提供を開始した。

今後企業は、「AudienceOne®」を通じ、「Qiita」を利用しているエンジニアやデザイナーに向けて、DSP「MarketOne®」をはじめとするさまざまなプラットフォームで広告配信を行うことができる。
AudienceOneとQiita 概略図

出典:同社プレスリリース

ADKマーケティング・ソリューションズ、プリンシプルと業務提携

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ADKマーケティング・ソリューションズ(ADK MS)とプリンシプルは、データドリブンマーケティング領域において、ADK MSが有するオンオフ統合プランニングをはじめとするコミュニケーションプランニングノウハウとプリンシプルが保有するGoogle Analyticsをはじめとするマーケティングテクノロジーコンサルティングを掛け合わせ、独自のデータドリブンマーケティングソリューションを構築するための業務提携契約を締結した。
両社で開発した、共同データドリブンマーケティングサービスソリューションの提供を行っていく。

アドウェイズ、インド・東南アジアの大手ブランド広告主向けモバイル動画広告プラットフォームと日本独占販売契約

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アドウェイズは、インド、東南アジア、中東にてモバイル動画広告プラットフォームを提供するPOKKT Mobile Adsの日本展開における独占販売契約を締結した。
アドウェイズでは、POKKTが持つモバイルアプリに特化したネットワークを活用し、効果的なターゲティングと日本においても5,000万人を超えるアプリユーザーへのリーチを実現、ブランド毀損することなく、効果の高い動画やリッチクリエイティブ広告の提供が可能となる。
同社はブランド広告主向けのデジタルマーケティング支援を2018年より開始しており、今回はサービス拡充に向けた提携の第一弾となる。

ソネット・メディア・ネットワークス、共同研究プロジェクト「気持センシングラボ」に参画

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ソネット・メディア・ネットワークスは、大広をはじめとする各企業が取組む、共同研究プロジェクト「気持センシングラボ」に参画することを公表した。
「気持センシングラボ」は、生活者(ユーザー)にとっての心地よいコミュニケーションを創造していくために、テクノロジーを活用して生活者理解を深めることを目的とし、2018年夏に発足したプロジェクト。

The Trade Desk、中国大手プレミアムメディアと提携

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The Trade Desk, Inc.は、中国市場を成長市場として重視するグローバルマーケターの需要に応えるべく、中国におけるプログラマティック広告のバイイング・プラットフォームを正式に提供開始した。
中国プレミアムメディアを横断的に提供できるグローバルアドテクノロジーでは初の提供となる。

【資本提携・買収】

インティメート・マージャー、新生銀行と資本業務提携

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インティメート・マージャーは、新生銀行と資本業務提携をおこなった。
同社はこれまで保有するデータを広告領域中心に活用してきたが、今後は広告市場に留まらない多市場展開を目指す。フィンテック領域への展開を進めるにあたり、データ活用に向けた先進的な取り組みを行っている新生銀行と協力し、共同研究を進めていくこととなった。

【新サービス・新組織】

オムニバス、リテール業界に特化したデジタルマーケティング支援組織を設立

オムニバス logo画像

オムニバスは、リテール業界に特化したデジタルマーケティング支援を専門とする「リテールマーケティング ディビジョン」を発足した。
リテール企業ごとに最適なテクノロジーの選定からプランニング・運用体制までワンストップで提供することで企業のデジタルトランスフォーメーションをサポートする。

【調査】

インフルエンサーマーケティングの市場規模、2018年は219億円、2028年には933億円に

デジタルインファクト社 ロゴ

デジタルインファクトは、インフルエンサーマーケティングの市場規模を公表した。

2018年は219億円、チャネル別の内訳については、YouTubeが39%、Instagramが27%。2028年には933億円にまで成長すると予測。

インフルエンサーマーケティング市場規模 2017年-2028年

グラフ画像:

出典:同社プレスリリース

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。