先週のアドテクシーン:サイバーエージェント、短尺動画広告制作の専門子会社を設立
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【トップニュース】
サイバーエージェント、短尺動画広告制作の専門子会社を設立
サイバーエージェントは、短尺に特化したオンライン動画広告の企画・制作を行う連結子会社として、株式会社6秒企画を2019年6月3日に設立した。
二宮功太氏が代表取締役社長に就く。短尺のオンライン動画広告の制作におけるディレクション・撮影・デザイン・編集まで一貫して対応可能な体制を構築することで、最も高い広告効果を生み出す動画制作を目指す。
【アンケートご協力お願い】
ExchangeWire JAPANを運営するデジタルインファクトでは、広告業界の皆様を対象にした各種アンケート調査を実施しております。
大手広告プラットフォームに関するアンケート調査
アンケートのご回答はこちらから
本アンケートは、広告プラットフォームに関する計20項目についての評価をお聞きしております。是非皆さまのお声をお聞かせください。
■調査対象となる方:インターネット広告ビジネスに関わっており、広告主、広告会社(代理店・メディアレップ・トレーディングデスク)・アドテクベンダー・媒体社に所属されている方。
■最後まで回答いただき、ご連絡先を記入いただいたいた方には、調査結果レポート(PDF版) またはAmazonギフトコード1000円分をお送りさせていただきます。なお、ご回答が一定の数に達した段階で、受付を締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください。
【イベント】
ExchangeWire Study 「インハウスマーケに必要なスキルを1から学ぶ」を開催-7/3・東京-
ExchangeWire Japanが「ExchangeWire Study インハウスマーケに必要なスキルを1から学ぶ」を開催する。
メルカリでオンラインを中心としたマーケティングを担当している坂田博昭氏を招き、インハウス導入に向けたより具体的なアドバイスを提供する。
受講者は、事業会社のマーケティング担当としてこれまで業務に取り組んできた、インハウス未経験者を想定。インハウスを実施し得る人材となるまでの具体的な行程やスキルセットなどについて解説する。
■開催日時:2019年7月3日(水)15:00-17:00(受付開始14:30)
■会場:東京都文京区湯島3-19-11 4F 株式会社シード・プランニング
■定員:20名(広告主様限定)
■参加費:1万円(事前登録制)
【新サービス・新機能】
博報堂DYグループ、デジタル広告とデジタルアウトドア広告のクロススクリーン配信ソリューションを提供開始
博報堂DYメディアパートナーズ、株式会社博報堂DYアウトドア、クラフターの博報堂DYグループ3社とヒトクセは、生活者を取り巻くアンビエント(環境)データを取り入れ、生活者の気持ちにフィットしたデジタル広告を自動で出し分けるソリューション「FIT AD」に、デジタルアウトドア広告への配信機能を加えた「FIT AD+(プラス)」を開発し、提供を開始した。
配信連携先第一弾として、「FIT AD+」の広告配信実験を西武鉄道の電車内ビジョン「Smileビジョン」にて5月に実施した。
出典:同社プレスリリース
LINE、ダイナミックリターゲティング広告で「プロスペクティング配信」を開始
LINEは、同社が提供する「LINE Ads Platform」上で提供している「LINE Dynamic Ads」の新機能として、「プロスペクティング配信」の提供を開始した。
「LINE Dynamic Ads」では、利用データの計測などを行う「LINE Tag」を利用し、広告主のWebサイトでのユーザーの行動データを蓄積・解析することで、Webサイトにおけるユーザーの行動履歴にもとづいて好みや興味関心に合った広告を配信することができる。「プロスペクティング配信」を組み合わせることで、Webサイトで未接触のユーザーに対しても、商品の詳細ページを閲覧したユーザーやカートに商品を入れたユーザー、商品を購入したユーザーなどに類似した潜在顧客を「LINE」内で新たに探し出し、広告を配信することが可能となる。
博報堂とTIS、AI技術を活用した発想支援クラウドサービス 「AIブレストスパーク」を共同開発
博報堂は、TISと、AI技術を用いて企業の企画づくりやアイデア出しを支援するクラウドサービス「AIブレストスパーク」を共同で開発した。
「AIブレストスパーク」は、発想プロセスをAI技術を活用してイノベートさせるクラウドサービス。広告会社ならではの発想法や打ち合せのノウハウを再現するためにAI技術を活用し、アイデアやコンセプトのきっかけとなるワードやフレーズを生成。5つの機能で人間の発想力や創造力を支援する。
Kaizen Platform、Instagram向け動画広告クリエイティブを4時間で制作するサービスを提供
Kaizen Platformは、フェイスブック ジャパン監修のもと、Instagramに最適な動画広告クリエイティブを、4時間で制作するワークショップ形式のプログラム「Kaizen Ad for IG Creative」の提供を開始した。
制作したクリエイティブは即日納品されるため、最短で即日にFacebook社のプラットフォーム上で配信可能となる。
ソウルドアウト、中小・ベンチャー企業向けに安価で利用できるサイト離脱抑制ツールを開発
ソウルドアウトは、Webサイトへ来訪したユーザーに対し、「Web接客(ユーザー一人ひとりにあわせた接客コミュニケーションを行う)」を実現するための、サイト離脱抑制ツール『ワンモアレコメンダー』を中小・ベンチャー企業向けに開発した。
一般的なサイト離脱抑制ツールは機能が豊富であるため、導入費用がかさんでしまい、デジタルマーケティングを始めようとする中小・ベンチャー企業にとってはコスト面での敷居が高く、Web接客施策に踏み切ることが難しくなっていたが、ツールの機能を必要最低限に絞ることで、安価な料金体系を実現させた。
バリューコマース、アフィリエイトサイト運営者向けの新機能「MyLinkBox」をリリース
バリューコマースは、運営するアフィリエイトプログラムにおいて、新機能「MyLinkBox(マイリンクボックス)」の提供を開始した。
「MyLinkBox」は、商品やサービスを紹介するパーツを、アフィリエイト管理画面で簡単に作成できる新機能。アフィリエイターにとり手間のかかる作業であった、紹介したい商品を扱う広告主を管理画面で探すこと、複数のアフィリエイトリンクを取得することを、管理画面の専用作成画面で簡単に作成できるようになった。
【資本提携・買収】
ADKMS、プリンシプルと資本業務提携締結
ADKMSとプリンシプルは、データドリブンマーケティング領域において、資本業務提携契約を締結した。
両社は既に業務提携締結を行っていたが、資本関係を持ち今後一層の連携強化を進めていく。
【新会社・新組織】
セプテーニ子会社、宮崎オフィスを開設
セプテーニの連結子会社で、ソーシャルメディアマーケティング支援事業を行うハイスコアは、東京、福岡に続く新たな拠点として宮崎オフィスを開設し、営業を開始した。
宮崎オフィスでは、現地採用を積極的に行い、広告運用業務を中心に企業のマーケティング活動を支援していく。
【市場調査】
Adomik、Googleのファーストプライスオークションへの移行を解説
Adomikは、 GoogleのGoogle Ad Managerレベルで独自のファーストプライスオークションへの移行のアナウンスを受け、 その影響に関するホワイトペーパーを発行した。
こちらからダウンロードが可能。
このホワイトペーパーでは、 以下のポイントに焦点を当てて解説をおこなっている。
・バイヤーに焦点を当てた市場効果
・パブリッシャーに焦点を当てた市場効果
・パブリッシャー向けのベストプラクティス
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長 慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。