ADKがデータ・ドリブン・マーケティング・セミナーを開催-最新事例や課題を3時間にわたり議論

写真:大山俊哉氏

ADKグループは、7月8日(月)、都内にてデータ・ドリブン・マーケティングをテーマとしたセミナーを開催した。

「顧客のマーケティングに『実り』をもたらすとともに、時に温かみに欠けているとの印象を与えるデジタルマーケティングに瑞々しさを与える」との意図を持って「Fruitful DDM」と題された本セミナーでは、3時間にわたって8つのセッションを開催。会場にはマーケッターを中心に数百名規模が集った。

冒頭の挨拶を行ったADKホールディングス執行役員の大山俊哉CDOは、過去十数年で顧客との接点が飛躍的に多くなったことで、マーケッターが顧客のニーズや状況を詳細に把握できるようになったと指摘。「顧客体験マーケティング」を効果的に実施すれば、製品やサービスの持つ機能的価値や価格的価値を上回る価値を顧客に提供することが可能との考えを伝えた。

ADK デジタルビジネスプロデュース本部長の清家直裕氏と株式会社プリンシプルの取締役副社長/チーフ・エバンジェリストである木田和廣氏は、データ・ドリブン・マーケティングの具体例を案内。とりわけウェブ広告で実店舗の購入を促進する施策例として、会員IDをキーとしてオンラインでのクリックIDと実店舗のPOSデータを突き合わせ、どのキャンペーンからオフライン購入が発生したかを分析する手法について述べた。このデータを例えばGoogle広告に書き戻し、入札戦略メニューから「コンバージョン数の最大化」を選択することで、オフライン購入を最大化するウェブ広告が実現する。

画像:プレゼン資料

資料: ADK提供

両氏は合わせて、データ・ドリブン・マーケティングを行う基盤整備にまつわる課題についても議論も行った。データベース構築や専用プログラムの作成といった費用は予め把握できる一方で、費用対効果は読みにくいため、担当者レベルで各種の調整を試みることは非常に難しい。木田氏はこのような状況を踏まえた上で、基盤整備を進める上ではトップダウンによる決断が有効であるとの見方を示した。

写真:新たな人材の紹介

続いて清家氏は、過去1年以内に外部から登用したADKグループの新規人材3名を紹介。アドテクセンター長の信濃伸明氏は、検索ワードの自動生成機能など大手プラットフォームの自動化機能を前提とした「プラットフォームありきのプランニング思考」、DDMストラテジー担当の竹下伸哉氏は、マーケティング施策を迅速に実行するために必須となる他部署との連携を円滑に行うための「他領域をリスペクトできる懐と気概」、ADKデジタル・コミュニケーションズ代表取締役の掛谷章往氏は、市場の第一線で活躍するマーケッターを招聘することで経験値を飛躍的に高める「アライアンス型OJT」などをデータ・ドリブン・マーケティングにおける重要なテーマとして掲げた。

また本セミナーでは、顧客体験の向上を目的とした日本アイ・ビー・エム株式会社の協同事業「alphabox」や、データの利活用を推進する株式会社GRIとの業務提携、ADKを含む広告会社3社と立ち上げたパブリックDMPである「Data Chemistry」などの紹介が行われた。

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長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。