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元Liftoff 天野氏、Globalive傘下のアドテク支援会社「Pivot」に参画[ニュース]

 

ソーシャルメディアで、日々リア充この上ない投稿を日々流し続けてきたあの人が、業界キャリアの第三コーナー手前で、なにか新しい動きをするようだ。

ExchangeWireJAPAN 居酒屋対談でおなじみの、元Liftoff Mobile Japanカントリーマネージャーの天野 耕太(あまの こうた) 氏が新しいチャレンジを開始する。

今回新たに参画する会社は「Pivot株式会社」。Pivotは海外の優れたアドテク、マーケテック企業の日本市場進出を支援する会社であるGlobalive傘下に新設された戦力子会社となり、クッキーレスソリューションのID5をはじめ、広告枠最適化ソリューションのBrowsiなど、Globaliveで支援していた海外企業のソリューションを今後はPivotを通じて展開していく。

 

 

Pivotの代表はGlobaliveの共同経営者 梅野 浩介氏が務め、Leave it to me代表の池田 寛氏、Globalive 共同経営者 兼 DMT(Globaliveのグループ会社でEC事業やクライアントビジネス事業会社)代表の廣田 力氏が取締役を務める。そこに今回新たに天野氏が参画することになり、主に事業戦略とデマンドサイドのソリューション展開に注力していくという。

 

Pivot参画にあたっての天野氏のコメント

「これまでいくつかの海外企業で働いた経験を活かして日本と海外の橋渡し役となるPivotで一端を担い、様々な海外の優良なソリューションを日本の事業者に紹介・提供する事を楽しみにしています。」

 

Pivot代表の梅野氏のコメント

「Globaliveが従来より担ってきた世界中の優れたデジタルマーケティング企業の日本市場進出を支援する事業を新設のグループ会社であるPivotにて行うことになりました。
今後、Globaliveは海外ソリューションの仕入れ業務と、優れた海外企業に対する投資事業に特化し、グループ会社のPivotおよびDMTを通じてソリューション提供を行って参ります。

そしてこの度、海外企業のソリューションの日本およびアジア市場でのニーズの高まりと、取り扱いソリューションが多岐に渡っていることに伴い、天野氏がDirector of StrategyとしてPivotに参画することになりました。

天野氏はこれまで、優良なハイテク企業を日本や韓国への進出からビジネス拡大支援をし、大きな成功を収めてきております。デジタルマーケティング業界が大きな転換点を迎えている今、彼こそが Pivotや海外事業者のポテンシャルを引き出すのにふさわしいリーダーであると考えており、彼のデマンドサイドのビジネスに関する豊富な経験、成功に不可欠な組織体制や事業開発戦略などに関する知識を、Pivotに提供してくれることを嬉しく思っています。」

 

なお天野氏はOverture、InMobi、Criteo、Liftoffに所属していた経歴を持ち、日本市場における海外ソリューションの事業展開には精通しており、幅広い人脈を持つ。

また、キャリアとは直接的に関係ないが、カタールで開催された2022年ワールドカップでは、ゴミ拾いをするところをヤフーニュースにキャッチされ、一部の業界関係者の間で大いに話題になったことも、記憶に新しい。

今後の天野氏のチャレンジには注目していきたい。

アドテク業界ではここ数年再編が進んでおり、かつての業界カオスマップも大きく変わりつつある。そしてそこで働く人たちのキャリアもまた大きな転機を迎え、それぞれが様々なキャリアを選択し、新しい人生を歩んでいる。

そしてまさにそのキャリアをPivotする天野氏。今後のありかたは、アドテク業界人口年齢分布図において最も多いと推測される30代後半に差し掛かるアドテクパーソンは、中長期的なキャリア形成にあたり、ぜひ注目すべきである。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。