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StackAdapt、ChatGPT広告パイロットへの早期アクセス提供を開始

StackAdapt(本社:カナダ・トロント、CEO:Vitaly Pecherskiy、以下「StackAdapt」)は2026年5月5日(米国東部夏時間/EDT)、広告主向けにChatGPT内広告へのアクセスを試験的に提供開始したと発表した。会話型AIが消費者の情報収集・比較検討・意思決定プロセスに組み込まれつつあるなか、StackAdaptはテクノロジーパートナーとして、広告主がこの新たなチャネルでテストと学習を行える環境を提供している。

 

会話型AIを新たなマーケティングチャネルへ

消費者の情報収集行動は急速に変化しており、ChatGPTは製品リサーチや選択肢の比較における出発点として利用されるようになっている。従来の検索行動やブラウジング行動を補完する形でAIを活用したリサーチが広がるなか、広告主にも戦略の進化が求められている。

StackAdaptは、こうした状況を「消費者が積極的に検討・比較を行う高インテント(購買意欲)の瞬間」として捉え、プログラマティック戦略をAI対話の場にまで拡張する機会として位置づけている。

 

ChatGPT広告パイロットの特徴

StackAdaptが提供する早期アクセスは、消費者が選択肢を検討・比較し、意思決定を下す過程において、適切なタイミングで有用なメッセージを届けることを目的としている。ChatGPT上の広告は、従来のアウェアネス型広告やローワーファネルのパフォーマンス型チャネルとは異なる特徴を持つ。

  1. 明確なラベル表示と回答からの分離:広告はChatGPTの回答とは明確に区別され、スポンサー表示などのラベルが付与された状態で表示される。
  2. 会話コンテキストに基づく表示:広告は、ユーザーの会話内容や関心の文脈に基づいて表示される仕組みとなっている。

 

これにより、広告主は次のような活用が可能となる。

  • 消費者が積極的に商品やサービスを探索・比較しているタイミングへのリーチ
  • リアルタイムの会話コンテキストに即したメッセージング配信
  • プログラマティック戦略を高インテントの瞬間へと拡張すること

 

StackAdapt独自のアプローチ

OpenAIが複数の購入経路をサポートするなか、StackAdaptはChatGPT広告のアクティベーションに対して、オーダーメイド型(bespoke)のアプローチを提供している。具体的には以下の4つの要素から成り立っている。

① バーティカル(業種)特化
B2B、小売、CPG(消費財)、Eコマース、旅行、教育など多岐にわたる業種に関する知見を持ち、業種ごとに最適化された支援を行う。

② クロスチャネル・オーケストレーション
CTV(コネクテッドTV)、ディスプレイ、ネイティブ広告、パフォーマンスチャネルなど、複数チャネルにわたるアクティベーションを統合プラットフォーム上で一元管理できる。

③ マネージドサービスとスケーラブルな実行
戦略的ガイダンス、クリエイティブ最適化、オペレーションサポートを通じてパフォーマンスの最大化を支援する。

④ ブランドセーフティと品質管理
社内レビュー体制やインベントリー基準を通じて、広告メッセージが表示文脈に対して適切かつ関連性の高いものとなるよう支援する。

 

担当役員のコメント

StackAdaptの共同創業者兼CTO(最高技術責任者)であるYang Han氏は、「会話型AIがカスタマージャーニーにおける新たなタッチポイントとして急速に台頭している」と指摘したうえで、「広告主がこうした瞬間に関連性高く参加し、AIを活用したより広範なマーケティング戦略に自然に組み込めるよう支援していく」考えを示した。

 

会話型AIを軸に、次世代マーケティングインフラの構築へ

会話型AIは、消費者が情報を収集し、選択肢を評価する方法において大きな変化をもたらしている。AIを活用したリサーチが従来の検索・ブラウジング行動を補完するなか、広告主には新たな消費者接点を前提とした戦略設計が求められている。

StackAdaptは、ChatGPT内広告とオムニチャネル実行、高度なコンテキスト戦略、AIドリブンな最適化を組み合わせることで、マーケターが意思決定の形成に影響を与える重要な瞬間に生活者へアプローチできる環境を提供していく方針である。

同社はテクノロジーパートナーとして、広告主の初期テストと学習を支援し、新たな広告チャネルの形成に貢献するフィードバックループを構築しながら、会話型AIを中心とした次世代マーケティングインフラの整備を推進していく。

 

【注釈】

StackAdaptの早期アクセス用ランディングページ(※1)によると、StackAdapt経由のChatGPT広告は、本稿執筆時点で、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのユーザーを対象とした限定的なロールアウトとなっている。

一方、OpenAIは2026年5月7日の更新(※2)で、今後数週間のうちにChatGPT広告パイロットを英国、メキシコ、ブラジル、日本、韓国にも拡大予定であると発表した。これにより、ChatGPT内広告の地域展開は段階的に拡大する見通しだが、StackAdapt経由での提供対象地域や実施条件については、同社およびOpenAIの最新案内に基づいて確認する必要がある。

 

※1:StackAdapt「Run Ads in ChatGPT with StackAdapt Early Access」

※2:OpenAI「Testing ads in ChatGPT」(2026年5月7日更新)

 

■プレスリリースURL:https://www.businesswire.com/news/home/20260505143235/en/StackAdapt-Announces-AI-Powered-Marketing-Capabilities-Through-Ads-in-ChatGPT-Pilot

ABOUT 町田貢輝

町田貢輝

ExchangeWireJAPAN 編集担当 日本大学法学部法律学科卒業。編集プロダクション、出版社でエンタメ、健康、IT関連の雑誌と書籍の編集・進行管理に従事。2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。DX領域のメディア運営全般ならびに、調査研究を担当する。