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[Global動向]イギリスの広告費、第1四半期に9.3%増加ほか

イギリスの広告費、第1四半期に9.3%増加

 

イギリス広告業界団体Advertising Associationと広告・メディア調査会社WARCが公表した最新の四半期広告費レポートによると、2026年第1四半期のイギリスの広告投資額は前年同期比から9.3%増加し117億ポンド(約2兆5,156億円)となった。メディアオーナーおよび各業界団体への調査に基づく今回のデータでは、既存・新興フォーマットの双方で幅広い成長が確認され、特にデジタルチャネルが市場をけん引していることがうかがえる。

 

オンラインラジオは22.1%増、デジタル屋外広告(DOOH)は17.6%増となり、リテールメディアは17.9%増、屋外広告(OOH)は15.0%増、ソーシャルメディアは17.7%増、アドレサブルTV(視聴者属性に応じて広告を出し分けられるテレビ広告)も15.5%増と、二桁成長を記録した。検索広告は9.8%増の46億ポンド(約9,890億円)となり、引き続き最大の広告カテゴリーとなっている。

 

今後について、Advertising Associationと広告・マーケティング分野の調査会社WARCは、2026年通年のイギリス広告投資額が8.2%増の505億ポンド(約10兆8,575億円)に達すると予測している。その勢いは2027年も続き、さらに5.9%増加して総額535億ポンド(約11兆5,025億円)に達するとの見込みである。

Advertising AssociationのCEO Stephen Woodford氏は、第1四半期の実績は広告業界の力強さと急速な進化を示していると述べ、あらゆる規模の広告主がマーケティングサービスを活用してイノベーション、競争力強化、成長を図る中で、広告エコシステム全体に価値を見いだしていると説明した。

※1ポンド=215円換算

 

ユニリーバ、通期見通しを上方修正

 

消費財メーカー・ユニリーバは、過去16年で最大となる四半期ベースで最大の販売数量成長したことを受け、通期業績見通しを上方修正した。第2四半期の実質売上高は5.8%増加し、売上高は130億ユーロ(約2兆4,050億円)となった。販売数量は5.5%増となり、2010年以来最大の伸びを記録した。これは同社の主要新興市場である中南米とインドでの高い需要によるもので、販売量が5.5%増加したことにより、2010年以来最大の伸びとなった。

 

インドでは、ユニリーバのホームケアおよびヘアケアブランドが市場シェアを拡大したことで、売上高が四半期で10%増加したほか、ブラジルとアルゼンチンでも、同社ブランド「Rexona」のワールドカップ向け販促キャンペーンが功を奏し、いずれも二桁成長を達成した。

ユニリーバは、通期売上高成長率について、従来予想していた4~6%範囲の「下限付近」に収まるとの見通しを発表している。「下限」を示唆していた従来の見通しの上方修正となる。また、通期の販売数量成長率見通しも従来の2%から3%へ引き上げた。この発表を受け、ロンドン市場の取引序盤でユニリーバ株は6.5%上昇した。

※1ユーロ=185円換算

 

Netflix、イギリス視聴者の第一選択でBBCを上回る

 

イギリスの通信・放送規制機関Ofcomの年次レポート「Media Nations」によると、イギリスの視聴者は視聴するコンテンツを選ぶ際、BBCよりもNetflixを最初に選ぶ傾向が強くなっている。調査では、26%がNetflixを第一選択と回答し、BBCは25%で僅差の2位、ITVは15%と続いた。Ofcomはこの結果について、世界的な動画配信プラットフォームとの視聴者獲得競争や継続的な収益圧力により、従来型の放送事業者が厳しい状況に置かれていることを反映していると説明した。

 

とはいえ、イギリスの放送局にとって必ずしも悲観的な状況ではない。BBC iPlayer、ITVX、Channel 4 Streaming、5 streamingなど放送局が運営する見逃し配信サービスの視聴は前年同期比9%増加し、テレビサービスの中で最も高い成長率を記録した。このようなシェア低下が進む中でも、公共サービス放送事業者は依然としてイギリス制作番組の最大の供給源となっている。

 

原典:ExchangeWire.com

ABOUT 角田 知香

角田 知香

ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。