【ATS Tokyo 2026 注目セッション⑤】「広告」。─ その先に、文化は残るのか
by on 2026年11月05日 in ニュース

欲しいものは、AIが比較し、要約し、提案してくれる——。生成AIやAIエージェント、レコメンド技術の進化によって、私たちの情報収集や購買行動は大きく変わり始めています。検索はもはや“一覧から選ぶ行為”ではなくなりつつあり、広告もまた、「人に届ける表現」から「AIやアルゴリズムに理解・選別される情報」へと姿を変えていくのかもしれません。
11月20日(金)に開催する「Ad Trading Summit(ATS)Tokyo 2026」では、効率化と最適化の先にある広告の姿を、根本から問い直すセッションをお届けします。それが「『広告』。─ その先に、文化は残るのか」です。
AIが欲しいものを見つけてくれる世界で、何が失われるのか
誰でも簡単に広告をつくれ、誰に何を届ければよいかもAIが決めてくれる。そんな世界は、広告に関わる人々にとって理想の到達点なのでしょうか。本セッションは、効率化が極限まで進んだときに私たちが失うものは何か、という問いから幕を開けます。
広告は本来、単なる販促の手段ではなく、未知の商品や価値観、文化との偶然の出会いを生み出してきた存在でもありました。その役割は、AIの時代にどうなっていくのか。講演では、次のような問いに光を当てていきます。
- AIが商品を比較し、最適なものを推薦するようになったとき、広告はどう変わるのか。人間よりもAIに理解されることを優先するようになるのか。
- 広告は、広告主のためにあるのか、消費者のためにあるのか、それとも社会のためにあるのか。
- 広告主にとって効果的な広告が、なぜ消費者にとっては「嫌われる存在」になってしまうのか。
- 顧客にとっての価値を考え、「買われる仕組み」をつくるというマーケティングの本質に、AIはどんなメリットとデメリットをもたらすのか。
効果や効率の議論からいったん距離を置き、「広告とは何か」という原点に立ち返る問いばかりです。
広告は“情報”になるのか、“文化”として生き続けるのか
登壇するのは、広告会社や外資系テクノロジー企業で長年にわたり企画開発・事業開発に携わり、現在は大学院でマーケティングの研究と教育に取り組む高広 伯彦氏。広告ビジネスの現場と学術研究の両方を知る立場から、ひとつの視点を提示するプレゼンテーションです。
広告はこれまで、流行やライフスタイルを生み出し、時代の空気をつくってきました。AIが情報の入口となるこれからの時代に、広告はどんな文化を残し、新たにどんな文化をつくっていくのか。日々、効果指標や最適化と向き合っている広告主、広告会社、媒体社、テクノロジーベンダーの方々にこそ、立ち止まって耳を傾けていただきたい内容です。
「広告は、単なる“情報”になるのか。それとも、“文化”として生き続けるのか」——その問いに、高広氏がどんな答えを示すのか。ぜひ会場でお確かめください。
登壇者紹介
本セッションには、広告ビジネスの現場と学術研究の双方に精通する有識者にご登壇いただきます。
高広 伯彦 Ph.D.(経営科学) 氏
同志社大学大学院ビジネス研究科 教授
20年以上にわたり博報堂、電通、Google、Sharethrough、Taboolaなど外資系アドテク企業などを通じ、広告、マーケティング、デジタル領域の企画開発・事業開発に携わる。2009年に独立し、コミュニケーション・プランニング、マーケティング支援、事業開発支援、B2Bデジタルマーケティング支援などを行ってきている。現在、マーケティングエンジン株式会社代表。また、2018年からは社会構想大学院大学(旧・社会情報大学院大学)で特任教授としてマーケティングやコミュニケーション戦略を教えており、社会人教育とマーケティングやサービス研究などの学術研究にも関わっている。著書『次世代コミュニケーション・プランニング』、『インバウンドマーケティング』。京都大学博士(経営科学)専門領域: マーケティング、サービス・イノベーション&デザイン。東京大学生産技術研究所デザインスクール修了。社会構想大学院大学の特任教授を経て2025年4月より現職。
(モデレーター)野下 智之(ExchangeWire JAPAN 編集長)
※内容は一部変更になる可能性もございます。
【イベント概要】
■日時:2026年11月20日(金)9:00-19:30(予定)
■場所:シェラトン都ホテル東京 (東京都港区白金台1丁目1-50)
■定員:500名
■主催:ExchangeWire Ltd.(ExchangeWire.com)
【チケット概要】
テクノロジーベンダー向けチケット
広告主・広告会社・媒体社向けチケット
ABOUT 角田 知香
ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。





