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電通グループ、生成AIが変える“新しい現実”を読み解く「Dentsu Creativeトレンド調査2026」を発表

電通グループ(ブランド:「dentsu」、本社:株式会社電通グループ、拠点:東京都港区、代表者:代表執行役 社長 グローバルCEO:佐野 傑、以下「dentsu」)は、2026年以降に企業・ブランドが注目すべき5つのマクロトレンドを特定した「Dentsu Creativeトレンド調査2026」を発表した。7カ国4,500人の生活者調査と世界各地のブランドストラテジストの知見をもとに、アルゴリズム主導の時代における消費者行動の変容を分析したレポートである。

 

背景

AIが指数関数的に進化し、コンテンツの生成・拡散サイクルが極めて短縮されたことで、ノイズの中から意味あるシグナルを見極めることがブランドにとって喫緊の課題となっている。生活者は加速するデジタル化の一方で、手仕事の温もり・人とのつながり・確かな帰属意識など、より人間的な価値を同時に渇望している。反アルゴリズム的な欲求、社会的つながりの希薄化、自然への回帰といった傾向が同時多発的に進行する中、dentsuは世界7カ国(米国・日本・ブラジル・中国・インド・スペイン・英国)の4,500人を対象とした定量調査と、Dentsu Creativeのクリエイティブ領域ブランドストラテジストの知見を組み合わせ、本レポートを策定した。

 

調査で紹介する5つのマクロトレンド

本調査の核心は、各トレンドを「今の流行(Trending)」「この時代だからこそ意味を持つ動き(Timely)」「時代を超えて変わらない価値観(Timeless)」という三つの軸で整理している点にある。

1.現実逃避の加速(ESCAPE VELOCITY)
不安と対立が増大する時代に、生活者が「大人の責任」から逃れるべく向かう先とは何か。コレクタブル玩具からラグジュアリーとのコラボまで、「かわいさ」が持つ市場的・文化的意味を読み解く。

2.エレクトリック ドリームズ(ELECTRIC DREAMS)
AIの進化速度に、人間の感情的適応は追いついているか。AI親密化・AIスロップへの抵抗・AIインフルエンサーの変容という三つの局面から、テクノロジーと感情の摩擦地点を分析する。

3.トラッド ライフ回帰(TRAD LIVES)
都市離れ、発酵食品ブーム、スピリチュアリティの再興——一見バラバラなこれらの現象を貫く、生活者の深層心理とは何か。ハイパーローカルと伝統回帰が交差する点にブランドの機会を探る。

4.孤独が生む新コミュニティ(ALONE TOGETHER)
社会的孤立が深まる一方で、人々は編み物や麻雀、ナチュラル・ハイ型イベントなど、旧来の「集いの形」に新たな意味を見出している。この逆説的な動きが示す、コミュニティ設計の可能性とは。

5.デジタル疲れが生むアナログへの渇望(ANALOG FUTURES)
アルゴリズムによる画一化への反発が、特に若い世代に広がっている。あえて「不完全さ」を求める消費者に対し、ブランドはどのようなコミュニケーションを設計すべきか。

 

コメント紹介

dentsuグローバル・チーフ・クリエイティブ・オフィサーである佐々木康晴氏は次のように述べている。
「加速と減速の間に新たな均衡が生まれつつあります。人々は、現実を超越した世界と手仕事の温もり、デジタルと人間味あふれる体験の両方を求めています。ここにこそ、2026年に成長するブランドにとっての『緊張感』と『チャンス』が存在します。このように、人間らしさとデジタルの摩擦が生じる中で、これまで可視化されてこなかった多様なファンダムが姿を現しました。さまざまな分野に深い情熱を持つ多様なクリエイティブ人財とともに、私たちはアルゴリズムを攻略していきます。」

Dentsu Creativeグローバル・チーフ・ストラテジー・オフィサーのパトリシア・マクドナルド氏は次のように述べている。
「このレポートは、生成AIの力で盛衰するトレンドと、その下層で静かに息づく不変かつ人間的な真実の双方を掘り下げています。大人のファンを意識したおもちゃなど、一過性に見える流行も、実は人間が本質的に求める人とのつながり、安らぎ、そして帰属への深いニーズを映し出しているのです。」

 

今後の展望

dentsuは、本調査を起点にブランドや企業が生活者の深層にある欲求を読み解き、AIと人間の創造性を融合した戦略立案に活用することを想定している。Dentsu Creativeグローバルブランドプレジデントのアビー・クラッセン氏は、「2026年に最大の成功を収めるのは、技術的インテリジェンスと感情的インテリジェンスを融合させ、効率と共感、イノベーションと想像力を両立できるブランドでしょう」と述べている。

各トレンドの詳細な事例・データ・考察は、dentsuコーポレートサイトにて日本語版レポートを無料で公開している。2026年のブランド戦略を検討する際にぜひ参照していただきたい。

 

■プレスリリース:https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001648.html

 

ABOUT 町田貢輝

町田貢輝

ExchangeWireJAPAN 編集担当 日本大学法学部法律学科卒業。編集プロダクション、出版社でエンタメ、健康、IT関連の雑誌と書籍の編集・進行管理に従事。2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。DX領域のメディア運営全般ならびに、調査研究を担当する。