日本テレビ・TBS・フジテレビ、テレビ広告取引基盤「Ad Reach MAX」の新会社に共同出資ほか|ExchangeWire Japan YouTube第13回
ExchangeWire Japan編集部は11月4日、デジタル広告業界の主要ニュースを映像と音声で伝える動画の第13回をYouTubeで公開した。 目と耳でニュースに触れられる新しい形式として、継続シリーズでお届けする。 ■Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/@ExchangeWireJapan ▼【ニュース】日本テレビ・TBS・フジテレビ、テレビ広告取引基盤「Ad Reach MAX」の新会社に共同出資ほか:ExchangeWire Japan(ExchangeWire Japan公式YouTubeチャンネル) 第13回となる今回の動画では、日本テレビ・TBS・フジテレビによるテレビ広告取引基盤「Ad Reach MAX」の新会社への共同出資を中心に取り上げている。 日本テレビ放送網は、テレビ広告の取引基盤「Ad Reach MAXプラットフォーム」の事業を新会社「アドリーチマックス」に移管する方針で、TBSテレビ、フジテレビとともに3社で出資することを決めた。この基盤は、インプレッションなどデジタル広告と親和性の高い指標でテレビCMをオンラインで取引できる仕組みで、2026年9月時点で取引実績のある広告主・広告会社は約200社にのぼる。系列の垣根を越えた共通基盤を目指し、新会社は2027年2月に事業を開始する予定だ。 ■元記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000191835.html このほか、動画では以下のニュースを紹介している。 Salesforce:顧客エンゲージメント基盤Brazeを約56.6億ドルで買収する最終契約を締結、リアルタイムなパーソナライズ機能を取り込みMarketing Cloudを強化 ■URL:https://www.salesforce.com/news/press-releases/2026/10/20/salesforce-signs-definitive-agreement-to-acquire-braze/ Prebid.org:Google独禁法訴訟の是正措置を受け、Googleなどの入札をPrebid側に集めて落札を判断する新オークション方式の構想を提案 ■URL:https://www.adexchanger.com/the-big-story/the-auction-flip-prebids-plan-to-swap-places-with-google/ フェズ:12月3日付でURUMO株式会社へ社名変更、リテールデータ基盤「URUMO」と統一し「ブランドグロースパートナー」を目指す ■URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000056777.html LINEヤフー:法人向けAIエージェント「Agent i Biz」を提供開始、チャットで市場分析や広告、LINE公式アカウントの運用を支援 ■URL:https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/020930/ Spider Labs:「Spider AF」のYouTubeプレースメント除外機能をバージョンアップ、リスクチャンネルの判断から除外までを自動化し対応カテゴリも10種類に拡充 ■URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000031981.html ぜひ目と耳でも、ExchangeWire Japanをご覧いただきたい。
「バナー広告枠へ動画広告を配信」する技術がもたらすものとは ―動画広告の常識を変えるSeenThisの挑戦[インタビュー]
独自の「アダプティブストリーミング」技術を保有する、スウェーデンに本社を構える SeenThis。いわゆるバナー広告枠に動画広告の配信を可能にする同社の技術は、いかに活用されているのか。SeenThis Japanの営業責任者を務める飯嶋攝子氏に話を聞いた。 (Sponsored by SeenThis Japan) 独自のストリーミング技術を開発 ―改めて自己紹介と貴社の事業紹介をお願いします。 「オープンウェブにおける動画広告パートナー」として事業展開するSeenThis Japanで営業部を統括する飯嶋攝子と申します。 当社は、各メディアが保有する静止画の広告枠を、動画広告を軸にしたリッチクリエイティブ広告配信面へと変える技術を提供しています。具体的には、通信環境に応じてデータの転送量や転送のタイミングを調整する「アダプティブストリーミング技術」を用いることで、動画広告配信の最適化を行っています。 なお、オープンウェブに加え、Amazon DSPを通じてAmazonが提供する広告枠のショッピング面(オンサイト)とオープンウェブ(オフサイト)にも広告を配信することができます。 ―データを一気にダウンロードするのではなく、順次処理していくアダプティブストリーミングという手法は広く活用されてきたと理解しています。貴社技術の独自性は何ですか。 ストリーミング自体は、主要な動画配信及び音楽配信プラットフォームをはじめとして広く使われています。当社技術の独自性は、オープンウェブ上のプログラマティック広告で利用できるようにした点にあります。 従来の動画広告は、表示されるまでに一定時間を要するものと受け止められてきたと思います。このためパブリッシャーは、ページ全体の表示に支障が出ないように動画広告枠を記事中に置くといった対策を行ってきました。 当社技術を用いれば、このような表示の遅れを大幅に抑えることが可能です。「オープンウェブ上に豊富にある静止画枠上で動画を素早くかつ円滑に表示することができれば、ユーザー体験が一変するのではないか」との着想に基づき技術開発を進めて、2017年よりオープンウェブでリッチクリエイティブと呼ばれる動画広告のストリーミング配信を展開してきました。 ―動画広告表示の遅れを解消することで広告効果にはどのような影響があるのでしょうか。 まず広告表示までの時間を短くすることで、ユーザーが動画広告の再生前に離れてしまう機会を減らすことができるので、ビューアビリティ、再生率、視聴完了率といった数値が改善されます。当社の配信実績では、ビューアビリティの数値が平均して10%以上向上しています。 また従来のアウトストリーム広告と比較してCPMは1/2から1/3程度に抑えられます。、時にはご活用いただく役割が異なる場合もありますが、同じ動画という意味ではCTV 広告と比較すると1/3~1/4程度にまで低く抑えられることが強みです。動画専用の広告枠に限らず、豊富にある静止画枠を買い付けられるため、活用できる在庫が広がるためです。再生される機会が増え、配信単価が下がれば、たとえ視聴完了率が同じであっても、視聴完了当たりのコストを抑えることができます。 ―ただ 、静止画枠は動画枠よりも目立たない位置に設置される傾向があるのではないでしょうか。 必ずしもそうではありません。というのも、メディアのロゴのすぐ上や下など、目に入りやすい位置が静止画枠になっている場合がかなり多くあるからです。また先ほども触れたように、従来の方式では読み込みに時間がかかるため、ページ上部に動画広告枠を設置しにくいという事情もありました。 さらに静止画枠に動画広告を配信することで 、クリック率などが改善し、枠の価値が高まれば、パブリッシャーへの収益還元にもつながると考えています。 ―貴社が提供するリッチクリエイティブはどのような用途で活用されていますか。 動画広告を長く見ていただくことに加えて、「動画内容に加えて、追加の情報を伝えることができる」というのが特徴的です。キャンペーンのKPIに合わせて、CTAの設置はもちろん、複数の商品やカラーバリエーションを魅力的に表示したり、チャット要素やスクラッチ、またゲームの要素を加えて、興味関心を醸成すること ができます。このため、リーチ拡大や認知向上をKPIとするキャンペーンでのご利用が非常に多いです。 参考:SeenThis のアドフォーマット *上記動画をクリックすると、実際の動画を体感いただけます。 またSNS向けに制作した動画素材の活用を目的としてSeenThis をご活用いただく場合も 多くあります。 SNS上の 動画広告の多くは一定数のユーザーには届く一方で、 SNS以外の場で過ごしている時間には接点を持ちにくいという側面があります。当社はそれらの動画をオープンウェブにも届けることでユーザーとの接点を補完します。 さらにSeenThis は、比較検討の段階に相当するミドルファネルへの働きかけにも有効です。一般的に、認知目的にはテレビCMやインストリーム動画、獲得目的にはバナー広告や検索広告などが活用されていますが、その中間に位置する比較検討段階では動画で訴求できる選択肢がまだまだ限られています。このミドルファネルで訴求力のある動画広告を配信したいと考える広告主様には最適な選択肢だと思います。 加えて当社が2025年に第三者動画配信パートナーとしては初めてAmazon Ads Partner Networkに参画して以来、Amazon DSPを活用したAmazonのサイト内/外(オンサイト/オフサイト)への配信を目的としたご利用が増えています。 ―インストリーム広告やSNSの動画広告とリッチクリエイティブはどのように棲み分けされているのですか。 インストリーム広告は音声を伴った映像表現という意味でテレビCMに近いです。またSNSではフィード上に表示されるコンテンツを短時間で次々と消費していく傾向が強いと思います。 対照的にオープンウェブの特徴は、ユーザーが自ら選んだ記事に向き合っている瞬間に接触できることです。その瞬間に自分の関心に合う広告が表示されれば、目を向けていただける可能性が高くなります。 電通デジタルとThe Trade Deskのご担当者様との対談でも言及がありましたが、テレビCM、インストリーム、SNS、オープンウェブなど、異なる環境やタイミングで接点をつくることが重要です。そのようなマルチチャネル施策の一部としてSeenThisを使っていただくことが有効な活用法だと思います。 ―オープンウェブに加えてやや毛色が違うように思えるAmazonを配信対象としているのはなぜですか。 Amazonには現在、Prime VideoやFire TVといった認知目的と、ECサイト内のスポンサード広告など獲得向きのチャネルが用意されています。当社が担うのは、やはりその間に位置するミドルファネルです。当社の技術を使うことで、従来は静止画が表示されてきたAmazon ECサイト上*1に動画を届けることが可能になりました。 結果として、Prime Videoなどで認知を獲得し、SeenThisを通じて比較検討を促進し、その先の購買につなげる。こうした施策を組み合わせた活用法が、ご好評をいただいています。 *1: Amazon ショッピングサイト上の掲載可能箇所詳細については、お問い合わせください。 「環境に優しい技術」としても注目 ―SeenThisと相性の良い商材や広告主のタイプはありますか。 動画素材をお持ちの広告主様であれば*2、幅広い業種でご活用いただけます。最近特に増えているのは、ブランドリフトにおいて認知だけでなく、好意度や利用意向を高めたいというご相談です。他の施策で商品認知を獲得していても、その先の指標がなかなか上がらない場合がありますが、当社のリッチクリエイティブでは認知以外の指標でもリフトが期待できます。 *2: 静止画のみでも配信は可能ですので、ご相談ください。 ―SeenThisのリッチクリエイティブを配信するに当たり、広告主や広告代理店はどのような準備を行う必要がありますか。また具体的な活用フローを教えてください。 事前準備としては、キャンペーンの目的を明確にしていただき、動画などの素材とLPをご提供いただければOKです。 広告配信に関しては、GoogleのGDNやDisplay & Video 360、Amazon DSP、The Trade Deskなどと連携しているので、普段お使いの配信環境をそのままご活用いただくことができます。加えて、国内のDSPや、日本市場に参入している海外のDSPでも利用可能です。それ以外のDSPやSSPも、第三者配信の広告タグを受け付ける仕組みがあれば対応できる場合があります。 活用フローについては、「セルフサーブ」と「マネージドサービス」があり、以下の通り異なります。 セルフサーブ:クリエイティブの制作・広告タグ発行までをSeenThis が行い、広告タグの入稿、運用、レポーティングは広告主/代理店様にて行っていただく マネージドサービス:クリエイティブの制作・広告タグ発行・入稿・運用・アフターレポートまでをSeenThis [...]
Similarweb、新CEOにマイケル・アッカーマン氏[ニュース]
デジタルデータ・分析企業のSimilarwebは10月31日、マイケル・アッカーマン氏を新たな最高経営責任者(CEO)に任命したと発表した。就任は11月2日付。 アッカーマン氏は、創業者のオア・オファー氏の後を継ぐ。オファー氏は約20年にわたって同社を率いてきたが、2026年5月にCEOを退任する意向を発表していた。 アッカーマン氏は、デジタル広告やデータ、テクノロジーの分野で20年近く経営に携わってきた人物だ。現在はDigital Turbineで最高事業責任者(CBO)を務めている。 その前は、アプリ市場データを提供するdata.ai(旧App Annie)で最高売上責任者(CRO)として営業やマーケティングを統括した。Cardlyticsでの最高プロダクト・戦略責任者のほか、UberやPinterest、Kenshoo(現Skai)でも要職を務めている。 新CEOとしては、ニューヨークオフィスを拠点に指揮を執る。 Similarwebは現在、AIを活用したデータプロダクトの拡充と、販売体制の強化に力を入れている。取締役会は、営業や事業戦略で実績のあるリーダーを重視して選考を進めたという。なお、会社の戦略や財務見通しに変更はない。 アッカーマン氏は、自身もキャリアの初期からSimilarwebのユーザーだったと明かす。そのうえで「AIによって、デジタル世界との関わり方や計測のあり方が大きく変わりつつある。人の行動を理解することが、これまで以上に価値を持つ」とコメントした。 オファー氏は「AI時代への移行を成し遂げ、次の成長に向けた基盤が整った」と語る。今後も引き継ぎが終わるまで経営に関わり、新CEOを支えていく。
【ATS Tokyo 2026 注目セッション③】AI時代の宣伝部長 — 成果を出す広告主の共通点
入札、ターゲティング、クリエイティブ、分析——。AIの進化によって、広告運用は驚くほど便利になりました。しかし、任せすぎれば判断の過程が見えないブラックボックスになり、任せなければ競争から取り残されてしまう。いま多くの広告主が、このジレンマの中で舵取りを迫られています。 11月20日(金)に開催する「Ad Trading Summit(ATS)Tokyo 2026」では、業界の異なる3社のマーケティング責任者が一堂に会し、この難題に挑みます。それが「AI時代の宣伝部長 — 成果を出す広告主の共通点」です。 どこをAIに委ね、どこを人間が握るのか 本セッションの軸となるのは、「成果を出している広告主は、どこをAIに任せ、どこを自ら判断しているのか」という問いです。事業領域の異なる企業で広告投資の責任を担う3名が、それぞれの実例をもとに語ります。 3名に投げかけられる主なテーマは以下の通りです。 AIの進化によって、この1〜2年で広告主の意思決定や現場の仕事は実際にどう変わったのか。良くなったことだけでなく、悪くなったこともあるのか。 広告運用、予算配分、クリエイティブ、分析において、AIに委ねる領域と人間が最終判断する領域をどう線引きすべきか。 AIによる最適化が進むほど判断の過程は見えにくくなる。意思決定者が安心して予算を託すには、どんなデータや説明が必要なのか。 KPIや成果の評価基準をどう見直し、短期的な成果とブランドの長期的な価値をどう両立させるのか。 生成AIによるクリエイティブ制作や自動配信が広がる中で、品質管理やブランドセーフティをどう担保するのか。 AIの導入効果を語るだけでなく、その裏にある懸念やリスクにも目を向けながら、広告投資を判断する際の視点を探ります。 代理店・媒体との関係、社内組織はどう変わるのか 登壇者の3名は、複数の企業でマーケティングを率いてきた豊富なキャリアの持ち主です。当日は、それぞれが歩んできた道のりから得た視点を持ち寄り、議論を深めていきます。 後半のテーマは、広告主を取り巻く「関係」の変化です。AI時代に、広告代理店や媒体・プラットフォームに求める役割はどう変わったのか。どんな提案や支援に価値を感じるのか。そして、社内のマーケティング担当者に求める能力や、代理店との役割分担をどう変えようとしているのか。広告主だけでなく、広告主を支える代理店、媒体社、テクノロジーベンダーの方々にとっても、今後の協業のあり方を考える手がかりとなるはずです。 「AIがさらに進化するこれから、広告主の責任者として『絶対に手放さない判断』は何か。そして、成果を出し続ける組織に最も必要なことは何か」という問いに、3名がそれぞれの答えを示します。 登壇者紹介 本セッションには、異なる業界で広告投資の舵取りを担う3名のマーケティング責任者にご登壇いただきます。 中村 大亮 氏 dip株式会社 マーケティング本部 本部長 ブランド、サプライヤー、両サイドでマーケティングを経験。LION、Allabout、三菱電機においてマーケティング業務、KDDIの戦略子会社SupershipではCMOとしてデータ基点のマーケティング支援を担当。オンライン・オフラインのマーケティングを経験。バリュエンスホールディングスにてマーケティング責任者、野村ホールディングスを経て、現在はディップ株式会社でマーケティング責任者に従事。 紺野 俊介 氏 株式会社ドコモSMTBネット銀行 常務執行役員 アイレップ代表取締役社長、楽天グループ執行役員を経て、2025年より現職。ドコモSMTBネット銀行(旧住信SBIネット銀行)常務執行役員としてCXマーケティング戦略部を管掌。広告会社の経営とプラットフォームの事業運営を経験し、いまは広告主の立場でマーケティング全体に責任を持つ。広告の成果は、広告の指標ではなく、経営・事業の数字で判断する。実行はAIにも代理店にも任せられる。しかし、何に投資し、何を成果と呼ぶかは、広告主が自ら決める。その視点から、成果を出す広告主に共通するものを本セッションで考えたい。 樋口 徹 氏 株式会社ジェイ・キャスト 常務取締役 企画営業本部長/一般社団法人インターネットメディア協会 理事 合同会社DMM.com 執行役員 マーケティング本部 副本部長 兼 デジタルマーケティング部 部長 Web・映像制作、店舗運営を経てマーケターに転身。USENで「ヒトサラ」のマーケティング責任者、USEN-NEXT HOLDINGS(現:U-NEXT HOLDINGS)でグループマーケティングを担当。その後、リクルートで人材・旅行・美容・SaaS領域のPaid、SEO、CRM、ブランドを横断して事業成長を推進し、野村ホールディングスでは富裕層向けマーケティングや資産管理アプリの立ち上げに携わる。2023年にDMM.comへ入社して現職。デジタル広告・ブランド・CRMなどの専門組織を管掌する。DMM.comでの経験や視点も交えながら、成果を出す広告主に共通するものは何か、皆さんと一緒に考える機会とさせていただきたい。 (モデレーター)町田 貢輝(ExchangeWire JAPAN 編集記者) ※内容は一部変更になる可能性もございます。 【イベント概要】 ■日時:2026年11月20日(金)9:00-19:30(予定) ■場所:シェラトン都ホテル東京 (東京都港区白金台1丁目1-50) ■定員:500名 ■主催:ExchangeWire Ltd.(ExchangeWire.com) 【チケット概要】 テクノロジーベンダー向けチケット【Standard】:99,400円 広告主・広告会社・媒体社向けチケット【Standard】:79,700円
【ATS Tokyo 2026 注目セッション②】AIが“買い物”する時代、リテールメディアは次のステージに進めるのか?
購買データという他にはない強みを持ち、広告業界の新たな成長エンジンとして期待を集めてきたリテールメディア。市場は拡大を続ける一方で、「広告費なのか、販促費なのか」という予算の壁や、リテーラーごとにバラバラな効果指標が、本格的な成長を阻んでいます。そして今、その足元をさらに大きく揺さぶろうとしているのが、AIが商品の比較から購入までを担う“エージェンティックコマース”の波です。 11月20日(金)に開催する「Ad Trading Summit(ATS)Tokyo 2026」では、日本を代表するリテーラーとブランドの当事者が、この転換点に真正面から向き合います。それが「AIが“買い物”する時代、リテールメディアは次のステージに進めるのか?」です。 リテーラーとブランド、双方の本音がぶつかる 本セッションの最大の特徴は、リテーラーのセブン‐イレブン・ジャパンと、広告主のサントリーホールディングスが同じ壇上に並ぶことです。同じテーマを語っていても、立場が変われば見える課題も期待も異なります。両者の視点を突き合わせることで、リテールメディアの現在地と、その本当の価値が浮かび上がります。 議論の焦点となるのは、次のような問いです。 AIチャットや購買支援サービスの普及によって、消費者の情報収集から比較・購買までの行動はどう変わり始めているのか。 リテールメディアを単なる広告枠ではなく、どのような事業・顧客価値として位置づけているのか。 リテールメディアに何を期待し、従来の広告や店頭販促とどう使い分け、評価しているのか。 広告費と販促費の予算区分や、リテーラーごとに異なる効果指標は、実際の投資判断にどんな障壁を生んでいるのか。そして、その解消に向けてどんな工夫が進んでいるのか。 売上への貢献だけでなく、ブランド形成や顧客との関係まで含めて、リテールメディアの価値をどう測るべきか。 いずれも、リテールメディアに関わる多くの事業者が直面しながら、業界として答えを出し切れていないテーマです。 AIが購買の入口になるとき、何が変わるのか 本セッションは、両氏の言葉のやり取りで議論を深めていきます。リテーラーと広告主、それぞれの立場から飛び出す率直な意見の応酬にご注目ください。 後半では、議論の視点をさらに先へと進めます。AIが商品を比較・推薦し、購入まで支援・代行する時代に、ブランドが「選ばれる条件」や小売の顧客接点はどう変わるのか。購買データや店舗接点、ブランドとの関係を持つリテールメディアは、従来の広告・販促の枠を超えて、どんな新しい価値を提供できるのか。広告・販促・購買体験が溶け合っていく未来像に迫ります。 「リテールメディアが本格的な成長段階へ進むために、リテーラーとブランドが今、最優先で変えるべきことは何か」という問いに、両氏がそれぞれの答えを示します。 登壇者紹介 本セッションには、リテーラーと広告主、それぞれの立場からリテールメディアの最前線に立つ2名にご登壇いただきます。 大石 健司 氏 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン 新規事業推進室 リテールメディア推進部 総括マネジャー/株式会社セブン‐イレブン・アドコネクト 事業推進本部 本部長 株式会社セブン‐イレブン・ジャパンに入社。現場で経験を積んだ後、2012年から販売促進部にてデジタルマーケティングやアプリ戦略のマネジャーを歴任。 2022年より自社のアプリに蓄積されているアプリ会員のデータを活用したリテールメディア事業を立ち上げ、データを活用した広告配信や、データを活用した新しいサービスの開発を推進。 2025年よりリテールメディア推進部の総括マネジャーとしてリテールメディア・データのBtoB事業をリード。 2026年9月より株式会社セブン‐イレブン・アドコネクト事業推進本部長を兼任。 野口 光太 氏 サントリーホールディングス株式会社 宣伝部 課長 2009年にサントリーホールディングス株式会社へ入社後、サントリーウエルネス株式会社にてダイレクトマーケティングに従事。デジタル広告を中心とした新規顧客の獲得から、深い顧客理解に基づく育成施策まで幅広く推進。2025年4月より現部署にて、デジタル、リテールメディアなど多様なメディアを統括。また、統合プランニングを担い、メディア間の相乗効果を最大化させる複合的かつ革新的なメディア戦略の立案・実行を推進している。 (モデレーター)野下 智之(ExchangeWire JAPAN 編集長) ※内容は一部変更になる可能性もございます。 【イベント概要】 ■日時:2026年11月20日(金)9:00-19:30(予定) ■場所:シェラトン都ホテル東京 (東京都港区白金台1丁目1-50) ■定員:500名 ■主催:ExchangeWire Ltd.(ExchangeWire.com) 【チケット概要】 テクノロジーベンダー向けチケット【Standard】:99,400円 広告主・広告会社・媒体社向けチケット【Standard】:79,700円
ぜんぶ議論しよう―マーケターの価値って、結局なんだ? 広告代理店と広告主、両方やってわかったこと―
新涼や 値のつかぬもの 量る夜 メインホストの一人である、あの天野 耕太氏が、また本企画に戻ってきていただき、久しぶりに居酒屋対談が実現した。 今回のゲストは、大手総合代理店を経験し、その後スタートアップのマーケティング責任者、経営メンバー、そして大手事業会社のマーケティング責任者へ。広告を「売る側」と「買う側」、さらに経営側まで一通り歩いてきた人物である。 そんな覆面氏に聞きたいのは、「マーケターの価値って、結局なんなのか」というシンプルな問いだ。大きな広告予算を動かした経験なのか。CPAやROASを改善する能力なのか。ヒットする企画を生み出すことなのか。それとも、事業そのものを成長させることなのか。 広告主側に立ってみると、代理店やマーケターの価値はどう見えるのか。コンペは本当に必要なのか。そもそも広告は、期待するほどの効果があったのか。そして生成AIによって多くの業務が代替されるとき、マーケターには何が残るのか。 恵比寿の居酒屋のカウンターで、三時間半にわたって「ぜんぶ議論」した記録である。 ■覆面ゲスト:広告代理店、媒体社、大手事業者でマーケティングを歴任 ■聞き手:天野 耕太氏(InMobi Japan) ■モデレーター:池田 寛氏(株式会社HEWEGO(スナック 支えあい) 代表取締役) ※取材協力:十兵衛(東京 恵比寿) 池田氏:さて、久しぶりの居酒屋対談ですね。天野くんがiPhoneを作っている有名な会社にいたりして表にでれない期間が続きましたが(笑)、その間は山田翔くんが代打を務めたり、杉原剛さんとスナック対談を始めたりと何とかつないできた感じです。 天野くん、ご無沙汰です!君は今、いったい何をしているの? 天野氏:15年前に日本立ち上げ時に勤めていたInMobiというグローバル広告プラットフォームの会社に出戻りまして、全体を統括する立ち位置ではありますが、メインはブランド広告を担当しています。 最近はグループ会社が「Glance」という、AndrooidスマホやAndroid TVの待機画面(スクリーンセーバー)を、AIを活用したインタラクティブな情報・コマース画面に変えていくプラットフォームなどを展開しています。 要するに、これまで広告とはあまり縁のなかったテレビの待機画面まで、広告や買い物の接点にしていこうという話です。 広告を出す場所も、広告のあり方も、どんどん変わってきているなと感じながら、相変わらず広告業界で頑張っています(笑)。 池田氏:しっかり宣伝してる時点で元気ってことですな。 そして今回のゲストですが、広告代理店から広告主にスタートアップの経営サイドなど、盛りだくさんのキャリアを積んだ覆面さんをお呼びしております。 とりあえず、みんなで乾杯ですね!乾杯! 天野氏:乾杯!(復活の喜びで、天野がグイグイ) 覆面氏:乾杯!(天野につられて、覆面もグイグイ) 池田氏:あらま、みんな喉が乾いてたんですね。 さて、今回のテーマは、 「マーケターの価値って、結局なんだ? 広告代理店と広告主、両方やってわかったこと」 です。 “マーケター”という言葉を取り上げると少しドキドキしてしまうのですが、毎年ATS Tokyoのトリを務めていただいている同志社大学教授の高広伯彦さんのお考えを私なりに解釈すると、マーケターとは「売上を追う人」ではありません。 「どう売るか」を考える前に、顧客にとっての価値とは何かを考え、その価値を高め、さらに「買われる」仕組みをつくっていく人。つまり、売上はマーケティングの目的というより、その結果としてついてくるもの、ということだと理解しています。 ですよね〜。 ただ、今日これから話そうとしている「マーケターの価値」は、たぶんCPAとかROASとか、予算とか、売上とか、そういう生々しい方向にどんどん行く気がしています(笑)。 (京都の方角を向き)高広さん、どうか読まないでください(笑)。 ということで今日は、広告代理店と広告主、さらに経営側まで一周してきた覆面さんに、実際のところマーケターは何を評価され、何にお金が払われ、これから何が価値になるのか。 今は何でも話せる立場だと思うので(笑)、その辺をぶっちゃけて聞いていきたいと思います。 「広告代理店ってかっこいいな」──研究室からテレビの買い付けへ 池田氏:まず、覆面さんって何者なんですか。これまでの経歴を伺えますか。 覆面氏:もともとは理学系の基礎研究をやっていました。そこから新卒で広告代理店に入って、テレビの買い付けを3年です。 天野氏:それはまた、広告からいちばん遠いところからのスタートですね。 覆面氏:「広告代理店ってかっこいいな」と思って入りました。それだけです。 池田氏:それだけかい。 天野氏:テレビの買い付けというと、当時?今も?総合代理店のど真ん中ですよね。 覆面氏:一番大事なところですね。2011年入社で、入社の直前に震災があって。まだスマホが出始めた頃で、テレビがむちゃくちゃ調子がよかった時代です。 池田氏:で、どういう仕事だったんですか。局の方と飲み会を繰り広げてたんですよね? 覆面氏:会食の機会は多かったですね。枠のやり取りは、最後は人と人の信頼関係で動く世界なので。 天野氏:代理店と局って、どういう関係なんですか。 覆面氏:どちらが上ということではなくて、お互いに欠かせない関係です。代理店は年間の大きな出稿をお預かりする立場ですから、局の方からも早いうちから声をかけていただく。若手のうちに顔と名前を覚えていただいて、その関係が何年か後の仕事につながっていく。そういう積み上げの世界でした。 池田氏:そこから事業会社側に移られたわけですね。 覆面氏:メディア系のスタートアップです。今の会長にあたる方が、大学のサークルの先輩なんですよ。資本提携でお金が入ったタイミングで、「CMをやりたいから、CM分かるならやってよ」と誘われて。 天野氏:いきなり代理店からクライアント側ですね。 覆面氏:出稿は代理店を通しましたけど、局がいくらで下ろしているかを知っているので、交渉は自分でやりました。デジタルに触れたのもそこからです。テレビの買い付けとデジタルの買い付けは全く別物なので、最初は全然わかんなくて。 池田氏:それはタチが悪いですねぇ。局の方もやりにくかったでしょう(笑) 天野氏:どういうお立場だったんですか。 覆面氏:最初はマーケティングの担当で、社員としては20番目ぐらいです。お金を一番使う立場だったので、「事業計画を書け」と言われて。書けるわけないじゃないですか。CFOと一緒に、教えてもらいながら結構書きました。上場審査の時の交渉も証券会社とのセッションもやらせてもらって、めちゃくちゃ幅を広げてもらいました。 あと「出稿してるから運用型広告は分かるでしょう」ということで、自社メディアのマネタイズで運用型広告の売上責任者もやることになりました。 池田氏:そこで私と会うわけですね。パブリッシャーと広告事業者という関係で。 覆面氏:そうです。 池田氏:結局何年いたんですか。 覆面氏:5年です。入った時が20人で、辞める時には社員が250人ぐらいいました。マザーズに上場して、その後東証一部市場変更して、業務提携もいろいろあって。 天野氏:すごい経験をされてますよね、一気に。 覆面氏:次は、友達がやっていたコスメ系のスタートアップに、シリーズAが終わるくらいのタイミングで入りました。4年ぐらいですね。事業自体はうまくいっていました。 池田氏:良いですね、覆面にする意味がドンドン薄れていく感じで(笑)。 テレビもデジタルもリアルも、同じ土俵で比べる 池田氏:そこからまた大手事業会社ですね。 覆面氏:知り合いがいたので誘われて。「マーケのヘッドのポジションが空いてるけど」という話になりました。 天野氏:次は何を見ていたんですか。 覆面氏:本体のマーケティングを全部です。テレビCMやアプリ内でのキャンペーン、イベント等含めて丸ごと。予算の規模は、それまでとは桁が違いました。 天野氏:テレビからデジタルまで、まとめて見るわけですよね。 覆面氏:チャネルごとに担当はいますけど、配分を決めるのは自分です。テレビにいくら、デジタルにいくら、と決めて、最後は全体でいくら使って、流通額の規模がいくらになったかで評価される。そこは前職までと責任の重さが違いました。 天野氏:以前のメディア系のサービスとは、マーケティングの構造もだいぶ違いますよね。 覆面氏:全然違います。メディアは、ダウンロードして起動してもらえれば、そこで価値が立つんですよ。でもその会社のサービスは、ユーザーにひと手間かかる行動を起こしてもらわないと、事業として回らない。 天野氏:そこで一番難しいのは何ですか。 覆面氏:その「ひと手間」を越えてもらうことです。受け身で使ってもらうだけなら、そんなに難しくない。でも自分から何かを始めてもらうとなると、途端にハードルが上がるんですよ。 天野氏:いくら簡単にしても、やらない人は一生やらないですよね。だから最初の成功体験が要る。 覆面氏:最初の一回をやってもらう、というのをKPIにしていました。獲得の数字ではなく、そこを見る。 天野氏:それは広告というより、サービスの中の仕掛けの話ですか。 覆面氏:それもありますし、マスの広告で「こんなに簡単にできますよ」と伝えるのもあります。サービスの中での仕掛けは当たり前ですが、サービスを使っている人にしか伝えられません。一方、テレビCMは、なかば強引にサービスを使ってない人にも15秒で伝えられます。 天野氏:関心の高い層は最初に飛びついたわけじゃないですか。でもその後に残った、「まあいいか」と思っている面倒くさがりの層をどう動かすか。 覆面氏:その人たちも、実は受け身の使い方ではサービスに触れているんですよ。知らないわけじゃない。あと一歩をどう踏み出してもらうか、という話でした。 池田氏:ネット広告だけでは届かない層ですね。 覆面氏:そうです。だからリアルの場にも出ていきました。オンラインの広告では絶対に動かない人たちに、対面で「こうすればできますよ」と伝える。デジタルの数字だけを見ていたら出てこない発想でした。 天野氏:予算が大きいと、そういう手も打てるわけですね。 覆面氏:打てます。ただ、大きな予算を預かる立場になると、テレビも、デジタルも、リアルの施策も、全部同じ土俵に乗せて配分を考えないといけない。そこがいちばん頭を使ったところですね。 「デジタルのコンペは、正直しょうもない」 池田氏:そんな覆面さんですが、代理店さんとはどういう向き合い方をしていたんですか?特にデジタル広告について聞きたいです。 覆面氏:大手事業者にいた頃は、結構使ってはいましたけど、運用型はかなりインハウスに切り替えました。 天野氏:もともとはアウトソース、効率化のために使っていたけど、それなら自分たちでやってしまえという判断があった、と。 覆面氏:僕が入った時は、ほぼ全部代理店だったんですよ。なぜ代理店になっていたかというと、運用できる人がいなくなったからなんです。でも出稿金額が大きいと、代理店のマージンが効いてくる。デジタルでも20%取っているところはざらにありますから。出稿金額がでかければでかいほど、自分たちでやった方がいいと考えるのは自然です。だから徐々に、特にリスティングみたいな自分でできる領域から内製化していきました。 天野氏:入った時点では、コンペで代理店が決まっていた状態だったんですか。 覆面氏:「コンペをやって決めました」という状態でした。でも当時の決め方はマーケをよく分かっていないために「コンペをやったからこの会社なんです」と言っているだけでした。個人的にはデジタルのコンペは、正直しょうもないと思ってます。 池田氏:あらま、コンペ、超無駄だと。 覆面氏:デジタルの場合、アカウントを2つ発行してパラレルで走らせて、どっちの成果がいいかを見ればいいだけなんですよ。それをコンペで資料を作らせて、話を聞いて、というのは代理店のリソースも削るし、こっちも選ぶのが大変だし、すごく無駄だなと。 池田氏:テレビは違うと。 覆面氏:テレビはさっきのバイイングの話があるので。大人の値付けがいろいろあるから、そこは知っている人を入れるのが一番いいと思いますね。 天野氏:デジタルでも、特に運用パフォーマンスのコンペは今むずかしいですね。 覆面氏:データをどう扱えるか、というところをコンペでちゃんと見極めるのは結構大事かもしれません。技術がしっかりしている会社だと、自分たちでデータをちゃんと処理できるので、媒体に渡すデータの整形もきれいにやれる。でも、そういう会社ばかりじゃない。自分たちでできない場合は代理店にやってもらわないといけないので、そこは代理店の意味があります。 飲みが面白い担当者は、評価されるのか 池田氏:とはいえ、代理店さんと向き合うにあたって重視するのは、担当する「人」ですか?結局、何においても人に依存する部分が多いと思うのですが、当たり外れって結構ありますか?部署異動とか担当変更とか頻繁にありますよね? 覆面氏:最初はいい人が来るんですけど、予算が減っていくとそうなりますよね。 池田氏:なるほど。予算が減ると部署異動が発生するんですね(笑)。「せっかく育てたのに」って、前に会った時に言ってましたよね。 覆面氏:それはめちゃくちゃあります。こちらもある程度きちんと向き合っていないと、だんだん優先順位を下げられてしまうんですよ。「ここまで説明しておけば大丈夫だろう」「レポートをこの粒度で出しておけば特に何も言われないだろう」と。 天野氏:レポートを出して何も言われなければ、いつの間にか若手だけになっている、みたいな。 池田氏:そんな中で「この人はいい」と思う担当者って、何をもっていいと判断するんですか? 覆面氏:成果が出るのが一番わかりやすいですね。 池田氏:そりゃそうか。とはいえ、飲み会とかで築く人間関係も重視するんでしょ?覆面さん、見た目的にフィジカル系だし。 覆面氏:ないですね。フィジカルは一切関係ないです。 池田氏:怖っ(笑)。「ある」と言ってくれたら誰かに希望を与えられたかもしれないのに。(とりあず、目の前の焼酎を全部飲む) 天野氏:(天野氏も目の前の焼酎を全部飲む) 僕、失敗談があるんですよ。当時あるプラットフォーム企業に提案しに行ったんですけど、相当頭のいい人たちの集団なので、ミーティング中に「結論なんですか」とガンガン詰めてくるんです。「今日はお日柄もよく」みたいなコミュニケーションでいこうとしても、そんなものは要らない、と。 覆面氏:ドライですよね。 天野氏:「何ができて何ができないかを言ってください」という感じで。相手が言ったことをパッと理解して、できる・できない・持ち帰る、をその場で返さないといけない。なぜ失敗談かというと、当時勤めていた企業の該当のソリューションがまだ完全にレディじゃないタイミングで行ったので、できる・できないをパッと言えなかったんです。 覆面氏:こちらの意図を素早く汲み取って先回りしてくれる営業はありがたいです。「何が今したいのか」をちゃんと汲み取ってくれるのはすごく大事。 天野氏:コミュ力って言うと「何々さんゴルフ好きっすよね」みたいな意味に取られがちですけど、そうじゃなくて、相手が今どういうステータスで、こう言ったということはこうしてあげないといけない、というところまで読む力ですよね。 覆面氏:代理店で求められるのは、まさにそのコミュ力じゃないんですよ。 池田氏:とはいえ、そのコミュ力に加えて飲み力もあったほうがいいですよね?(池田、執拗に飲みにもっていこうとする) 覆面氏:(...無視) 天野氏:(...無視) 池田氏:(焼酎のボトルを追加発注) 天野氏:何度かクライアントさんから聞いたのは、コンペの時だけ超優秀なチームが出てくる、という話です。資料も素晴らしいしプレゼンも素晴らしいのに、決まったら全然違う人だったりする。 覆面氏:大手だとありますね。予算が大きいところだとそこまでないんですけど。 天野氏:小さいところだと、取った後は二度と会えなかったりして。 覆面氏:「この金額しか出さないやつは、いつ担当がいなくなってもいい」となってしまうので。 池田氏:現金な世の中ですな。 AI時代の「優秀さ」とは 池田氏:今って、AIをフル活用する世の中になりつつありますが、そうすると、知識とかアフトプットという意味だと「優秀さ」って平準化していきませんか?どういう基準になっていくんでしょう。やっぱり飲み力ですかね?(しつこい) 覆面氏:ロジカルに説明できる正解のテンプレートが、代理店の人にもチーンって出てくるわけですよ。 天野氏:今時点だと嘘もつくので、それをちゃんと見抜けるかというのはありますね。ハルシネーションは全然あります。 覆面氏:それも多分なくなってきますから、そこは埋まる。最後にどこが残るのか、という話ですよね。 池田氏:AIをフル活用できる素晴らしき時代の到来ですもんね。AIが作ったアウトプットのほうが、早いし、わかりやすくて伝わるケースも多いと思いますし、活用しない理由はありません。 覆面氏:結局、その分析や監修が誰なのか、という話になってくる。AIで出てきたレポートについて、内容をちゃんと理解した上で「自分の監修でやりました」と言い切れる人ぐらいしか、価値が残らないんじゃないかと思います。 天野氏:ただ読んでるだけのやつだな、というのは多分バレますよね。 覆面氏:バレます。 天野氏:だから底上げにはなりますよね。人材の底上げにはならないかもしれないですけど、アウトプットのクオリティの底上げにはなる。「この人、何を作ってきたんだろう」というものはなくなるわけですよね。 覆面氏:ただでさえすごい人が、さらにAIをうまく使ったら、さらにスーパーマーケターになる。それは感じますよね。やっぱり頭のいい人は使い方がうまい。 池田氏:最近よく感じるんですが、AIで作ったと思われる資料ってめちゃくちゃ長くないですか?細かいし。ちなみに、ExchangeWireの記事も最近になって編集長がAIをやっと覚えたことで長くなってきてますし、この記事は相当長くなるはずです...(笑)。 覆面氏:長いです。しかもめちゃくちゃ増えてる。 天野氏:提案で持ってくる資料もそうですし、社内で作られるものも、大したことないのに長く作るじゃないですか。 池田氏:で、受け取った側はそれをまたAIにぶっ込んで要約してもらってる。世界の電力がなくなっちゃいますね... 覆面氏:知り合いのマーケターで、「AIが作った資料ははなから見ない」というスタンスを貫いてる人がいますよ。 池田氏:気合い入ってますね笑。とはいえ、資料にも個性というか人間味は必要ですよね。僕はフィジカルな資料が好きです。 覆面氏:そもそもプレゼンって、1ページ1メッセージで作るのが基本じゃないですか。ワンスライド・ワンメッセージ。それがAIだと、1枚に詳細が全部モリモリに詰め込まれた資料が量産されてしまう。 天野氏:最近SNSでも、写真1枚の中にすごく長い文章が全部まとまってるやつがありますよね。あれはあれで、めくらなくていいから分かりやすいのかなとも思うんですけど。 実行者で終わるのか、全体像を語れるのか 池田氏:これまでの話の流れ的に、代理店側のマーケターについて話してる感じですよね。 天野氏:代理店もマーケターだし、クライアントもマーケターでいいんですけど、僕が気になるのは、実際のマーケティングという活動の中で、覆面さんは相当多岐にわたる業務をやってるんですよ。会社が求めているマーケターって、実際に商品を普及させるためにいろんなことをやる人ですよね。実行まで見て、その実行がたまたま広告を代理店に任せることだったり、内製化することだったりする。だからマーケターってすごく広いところにいて、そこに対して代理店がある。 覆面氏:パーツごとに任せる場合と、そうじゃない場合がありますよね。 天野氏:小さい規模のクライアントさんだと、壁打ち相手というか伴走者みたいな関係があると思うんです。それは代理店だったとしても、マーケティングのグランドデザインから一緒に話ができないと成立しない。でも大きい規模でパーツを任せている場合、そこで優秀な人って「実行者として優秀な人」になるんですよ。全然違う話だなと思っていて。 覆面氏:まあ、それはそうかもしれない。どっちにも優秀な人はいるし、そうじゃない人もいると思いますけど。ちゃんと事業を分かってくれた方がありがたいですよね。こっちが見落としてるポイントがあるかもしれないから。 天野氏:そうすると、小手先ではできないですよね。小手先の人は上に行かない。 覆面氏:あんまり評価しないかもしれないですね。 天野氏:パフォーマンスが良くて、正しいレポートが返ってきて、というだけだと、それはただの実行者であって。 覆面氏:それは前提なんですよ。それがないと任せられない、という最低限のクオリティです。その上で優秀な人というのは、やっぱり全体像が見えていて、こっちの課題を先回りしてくれる人ですね。 池田氏:で、その先にフィジカルがあると(しつこい)。 覆面氏:フィジカルまで来たら、もう(笑)。 天野氏:最後に言いたかったのは、僕は媒体側にいるので、どうしてもパーツなんですよ。「全体のマーケティングの中の刈り取りの部分をお願いします」「アプリのインストールの部分をお願いします」と。たまたまお会いする機会があった時に、自分は興味があるから「最近こういうことやってますよね」と話したくなるんですけど、それを語っていいんだっけ、良くないんだっけ、と思うんですよね。 覆面氏:語ってくれた方がいいんじゃないですか。 天野氏:クライアントさんが求めてくれてるなら自分はラッキーなんですけど、逆に「そこには忠実であってほしい」というケースもあるのかなと。 覆面氏:「余計なことするなよ」と思う人はいないんじゃないですか。むしろ「こんなことも知らないで営業に来るなよ」という方が多いと思います。 天野氏:質問した理由は、媒体側は間に代理店が入ると、全体像の情報が下りてこないこともあるんですよ。「アプリならCPIが500円で、この後のパフォーマンスはこう判断してます」という話はあっても、全体像は分からない。「そもそも今回のテストは何なのか、どういうフェーズなのか」があまり説明されない。してくれないケースも多いし、そもそもパーツだけを依頼されているということでもあるし、分かってて言わないのか情報がないのかも、こっちには分からない。 覆面氏:僕は割と媒体に近いので直接話したりしますけど、代理店はクライアントが媒体と直接話すのは嫌なんじゃないかと思うんですよ。 みんな薄々分かっているけど、口にしないこと 池田氏:まさにその流れで伺いたいんですけど、広告業界でみんな薄々分かってるけど、あんまり口にしないことって何ですか。「これはもうやめた方がいい」と思う業界慣習とか。 覆面氏:まさにそれじゃないですか。代理店がクライアントと媒体を直接つなげるのを妨げること。 天野氏:それは本当にそうですよね。媒体側から見ても、代理店を飛ばして直接クライアントと話す機会は限られてしまいますね 池田氏:なんで嫌がるんでしょうね。直接話しても、結局その代理店を通すわけですよね。 天野氏:お互いに介在価値があると感じていれば、絶対に通しますよね。 覆面氏:一つは、サボってることがバレるからです。 池田氏:「この人は俺のものだ」みたいな、独占欲とか嫉妬心とかもある感じ? 覆面氏:嫉妬というより、経済合理性の観点だと思います。こっちの媒体にいっぱい発注したいのに、別の媒体に多めに発注しろと言われた、みたいな調整をしていることがバレたくない。 天野氏:かなり前ですけど、地方に出張に行った時に、パーティーでクライアントさんに会ったんです。普段は代理店さん経由のクライアントなんですけど、「御社のマージン、高いですよね」と言われて。「そんなマージンは決めてないですけど」と答えたら、とある代理店がその地域ではかなりの%の代理店マージンを乗せていたことが判明しました。 池田氏:あら、香ばしい。 天野氏:地方でやっていることは東京まで情報が来ないんですよ。行くまで分からなくて。効果がいい媒体で稼いだ分を、他の媒体の不足分の穴埋めに使う「ならし」をやっていたのかもしれませんが。 覆面氏:まあ、だいたいそういう構造だと思います。 天野氏:そこは下手に言えないなと思って、「いや、そんなに高いですか」と一旦ごまかしましたけど。(天野氏、もう一杯発注。) 池田氏:あら、大人。 天野氏:パフォーマンスで突っつかれた時に「もしかしてちょっと乗せすぎてるからじゃないですか」と言えるようにはなりましたけどね。 池田氏:楽しくなってきましたね。クライアント側にいた頃に言えなかったことはありますか?(池田、もう一杯発注。) 覆面氏:クライアント側だと、あんまり言えないことはないですよ。仕入れの話は別ですけど。代理店の時にすごく驚いたのは、同じテレビ枠でも、売っている値段が全然違うことです。 池田氏:あらま。 覆面氏:ナショナルクライアントが数万円で買っているものを、別の会社がその何倍もの値段で買っていたりする。クライアントは知らないんです。 天野氏:予算の大きさによる差ですか。 覆面氏:それもありますし、事情が違うケースもあります。新製品の発売タイミングが直前まで下りてこない会社だと、直前で仕入れないといけない。だから「高くてもいいから絶対に枠を開けてくれ」となる。 天野氏:スタートアップだと? 覆面氏:普通に高値づかみをさせられることはありますね。 池田氏:あらま。 「価値は取扱額で決まる」は本当か 池田氏:話はかわりますが、「マーケターの価値は取り扱っている金額で決まる」って前に覆面さん言ってましたよね? 覆面氏:確かに言いましたね。真意はちゃんと伝わっていないかもですが。 池田氏:真意はどうなんですか。 覆面氏:お金が少なくてもできることはいっぱいあるんですよ。ただ、お金を使った方ができることが増える、というだけです。引き出しの数が増えるんです。いきなり10億渡されて「どう使いますか」と言われても、1000万しか使ったことがない人には想像がつかない。 池田氏:そりゃそうですね。 覆面氏:なので「このぐらい使っておかなきゃ」というより、「どのぐらい使った経験があるか」はあった方がいいんじゃないの、ということです。 天野氏:極端な話ではあるんですけど、実際そうなんじゃないですか。もちろん、どこかにぶっ込んでるだけなら意味がないですけど。例えば月の予算が1000万円ぐらいだったら、僕も提案する時に立場を越えて「まずGoogleだけやった方がいいのでは」と思うこともありますよ。 覆面氏:完全にそうです。 天野氏:でも1億円になると、2割か3割はいろんな媒体を試してみようかとなって、頭を使わなきゃいけない場面が出てくるかもしれませんね。 覆面氏:アプリの獲得だと、Googleで月にいくら使えるかというと、5000万ぐらいが体感の限界なんですよ。だから修行するなら、大きな予算を持っている事業会社に行く方がいいと思います。 天野氏:そりゃそうですよね。BtoCブランドをやってて月100〜200万円だったら、インスタだけやります、で終わっちゃう。 覆面氏:「君はGoogle担当ね」と言われたらそれまでだったりする。でかい組織だと逆に細分化されますから。予算規模が大きい組織の予算配賦も考えられるポジションは頭を使わなきゃいけない場面が増える分、成長機会もあると思います。 その誘い、断りたくなる理由 池田氏:さて、更に話は変わりますが、会食って必要だと思います? 覆面氏:発注につなげようとする下心が見え見えの誘いは嫌ですね。「こういう目的があって飲みに行く」というのが透けて見えると、誘われても断ります。 天野氏:自然な流れがあるかどうか、ということですかね。僕は立場上、誘わなきゃいけないことも多いんですよ。媒体側として、四半期の売上が固まったら「その後に飲みに行きましょう」となる。向こうも言われるんだろうなと思ってるし、こっちもセットしますという流れが多いです。あとは担当者レベルだと、もう友達だからみたいな。 池田氏:恋愛と同じですね。(池田、飲む。) 覆面氏:「この日は空いてますでしょうか」というのが何個も送られてくるわけじゃないですか。自然な流れじゃないやつは断りたくなります。 池田氏:覆面さんはサウナが大好きだと聞いてますが、自分の趣味にあわせてくれるのはうれしいんですか? 覆面氏:実はサウナに誘われるのが一番嫌なんですよ。 池田氏:あらま。 覆面氏:先方が私の趣味がサウナなのを知っていて、「サウナ好きだから、誘えばいいんじゃないか」と思われているのがすごく嫌なんです。趣味ってすごく神聖な場所というか、自分にとっての。そこに仕事が半端に入ってこられるのが。 天野氏:会食のついでの「サウナ行こう」ですね。 覆面氏:そうです。サウナに入ってからご飯を食べに行くということ自体は友達とならいいんですが、シラフでよく知らない人と行くサウナはかなり気まずいです。 池田氏:飲んでからサウナは危険ですもんね。 覆面氏:飲んでからサウナに行こうというお誘いはあまりされたことがないです(笑)ただそもそも、相当仲良くないとサウナ自体辛いですよ。都内のサウナだと会話OKのところも少ないので謎に目配せし合って気を使ってサウナに入るのもなんなんだという、、、かといってプライベートサウナみたいなのを予約されてもあんま私の好みではないのに気を使って「いいサウナですね」と思ってもいない会話をするのは本当に苦痛です。 天野氏:向こうも苦痛ですよね、それ。 覆面氏:コントなんですよ。お互い楽しくないのに「楽しい雰囲気」を演じないといけない。何のコントなんだろう、と。趣味を持ち出すのは、双方のレベルが揃っていない場合、良くない方に転ぶことが多いです。 池田氏:取引先でも気の合う仲間的な人に誘われるのはありでしょ? 覆面氏:そういう人だと普通に楽しいんですけどね。 池田氏:逆に私は、自分が普段良く行くお店とか生活動線上のお誘いは全然ウェルカムだったりしますけどね。「今日、十兵衛で飲みませんか」だったら「いいよいいよ」となる。会食でなくても、普段そこで飲んでるのでそこに仲間が加わるってだけなので(笑)。 天野氏:流れですよね。 池田氏:でも、仲良くなった方が言いやすいのは間違いないですよね。いろいろ。 覆面氏:それはそうですね。池田さんには気を使わずに話せるわけですし。だから、関係構築という意味で会食自体はあった方がいいとは思います。ただ、それを利用して発注につなげようという感じが見えると一気に冷めます。 池田氏:田原俊彦的に「偶然バッタリ出会う(※)」のが一番いいということですかね? (※)1982年発売「ハッとして! Good」参照 覆面氏:利害関係が最初からある出会い方だと、構えちゃいますね。偶然の出会いから続いてる関係の方が長続きしてます。 池田氏:「パッと目覚める」わけですね。(池田、飲む。) 一次会は必ず自分が払う、その理由 池田氏:とはいえ、色々な会食を経験していると思うのですが、印象に残ってることってありますか? 覆面氏:デジタル系の大手代理店はすごいですよ。飲みに行く時は、一次会は必ず自分が払うようにしてました。 天野氏:なぜですか。 覆面氏:二次会がとんでもなく高いからです。現場のメンバーでも、一晩で数十万円は平気で動きますから。 池田氏:わおっ!ぜひ我が「スナック支えあい」に強制収容願います(笑) 覆面氏:場所もだいたい決まってるんですよ。会員制なのかは分からないですけど、使っている店を聞けば絶対に一致すると思います。あんまり好きじゃないので、僕は行かないですけどね。 天野氏:デジタル系の代理店には特殊な事情もあるんですよね。クライアントにはお金を使うけど、逆側の媒体には、代理店ってお金の流れが逆だから普通は使わない。でも一部の代理店は、メディア側の人たちに対しても使うんですよ。 池田氏:ほう。 天野氏:社外の関係者ときちんと接点を持てているか、というところを見ている会社があるからです。使わないでいると、逆に「社外とコミュニケーションが取れていない」と見られてしまう。 覆面氏:もてなしの型が、かなりきっちり決まっているんですよ。全員がほぼ同じやり方をする。 池田氏:それって、される側からすると嬉しいんですか? 覆面氏:正直、そこまでではないです。同じ型が続いているということは、それが成功する確率が高いからなんですよね。クオリティが同じなら、そっちの方がいいよね、というのは人間なのでなくならないと思います。ただ、それで発注が決まるかというと、それは別の話です。 池田氏:同じコースで良ければ、考えなくて良いですもんね。 覆面氏:逆に、女性の担当者と一緒の接待で、マジックバーに連れて行ってもらったことがあるんです。あれは普通に楽しかったですね。 池田氏:マジックバーは面白いですよね、盛り上がる(笑)。 覆面氏:性別を問わず刺さる手札だなと思いました。ああいう工夫の方が、よっぽど記憶に残ります。 天野氏:いい引き出しですね。 池田氏:とりあえず、今後はスナック支えあいに誘導するよう、全力で会食を受けてくださいね。 立場が変われば、連絡は来なくなる 天野氏:ある企業の宣伝部の方から聞いた話なんですけど。その方が一度、宣伝部を離れてグループ会社に出向したら、それまで周りにいた業界の関係者から、一切連絡が来なくなったそうなんです。でも、また宣伝部にマネージャーとして戻ったら、何事もなかったかのように接してくる。 池田氏:そういうのありますよねぇ... 覆面氏:代理店の先輩でも同じようなことがありましたよ。僕は代理店に3年しかいなかったので、10年目の先輩というと、当時はとにかく怖い存在だったんです。こちらは覚えていても、向こうからすれば末端の1年目、2年目の社員ですから、覚えているはずがない。ところが僕が事業会社側に移った途端、その先輩が営業として会いに来るんですよ。 池田氏:あらま。 覆面氏:ちゃんと調べていらっしゃるんですよ。「◯年入社ですよね!よくおぼえてますよ〜」と。まあ、仕事の関わりがあったのは間違いないのですが、すぐ分かる嘘で逆に信頼を失くします。 天野氏:自分も、小さな会社にいる時と大きな会社にいる時とで、代理店の扱いが全然違うのを経験しました。この業界は狭いので情報も回りますし、代理店出身者がクライアント側に転職することもざらにある。だから横柄な感じで接するのは、すごくリスクがある気もしますよね。 覆面氏:僕自身も代理店からクライアント側に行ってますから。 天野氏:逆に、弱い立場やお金を使えない立場になった時に変わらない付き合いをしてくれる人は、本物だなと思います。 覆面氏:前のスタートアップの時、全然お金がなくて出稿できなかったんですよ。それでも同じような付き合いをしてくれる人はいました。でも、お金がなくなったら連絡が来なくなる人もいる。 池田氏:営業って大変だ。 覆面氏:そうかもしれないですけど。立場が変わっても態度を変えない人こそ、本物だなと思います。 好きになった理由は忘れても、嫌いになった理由は忘れない 池田氏:そういえば、ちょっと素敵な記事を見つけて、その話がしたかったんですよ。今、獲得一辺倒の「ファストアドバタイジング」に対して、「スローアドバタイジング」という概念が出てきているそうです。 天野氏:本質的な価値を届ける広告への転換、という話ですね。 池田氏:要は、短期的な広告効果や効率ばかりを追いかけず、時間をかけて生活者との信頼や関係性を育てていこうというやつです。 とにかく効果とか収益とか、短期的で直接的な結果を求めてやってるから、ウェブが広告まみれになってめちゃくちゃになっていますよね。そうじゃなくて、ユーザーの受容度が高い広告をちゃんと作ろうよ、という話です。 覆面氏:事業のフェーズによると思います。最初は絶対に獲得しないとダメなんですよ。プラットフォームはユーザーがいないと価値がないので、獲得で行く。でも、それを続けると伸びなくなるんです。それ以上に、嫌いになる人が出てきちゃう。 天野氏:傍から見ていても、「安心して使える」というブランド訴求を並行してやってましたよね。 覆面氏:途中から愛されるブランドになっていかないと。マーケティングで一番意識しているのは「嫌われないこと」です。 池田氏:嫌われないこと。 覆面氏:恋愛に似てるってよく言うんですよ。好きになった理由は覚えてないけど、嫌いになった理由は絶対に覚えてる。 天野氏:確かに。 覆面氏:「通知が死ぬほど来たから、このアプリを嫌いになった」というのは、はっきり覚えてるんです。好きになった理由は覚えていないから、一度嫌いになられたら絶対に戻ってこない。 池田氏:なるほど。 覆面氏:クリエイティブも、とりあえずクリックさせてLPに飛ばす確率を上げます、というよりも、受容性の高い広告を意識してやる。ただ、バランスが大事で、獲得型が絶対NGというわけじゃないです。ちゃんと獲得しないと成果が出なくて、会社が潰れちゃうので。 天野氏:でも獲得に振り切ると、途中で伸びが止まる。 覆面氏:完全にそうです。 天野氏:事例を調べたら、なるほどなというのがあって。パタゴニアが「Buy Less, Demand More」というキャンペーンをやってるんです。地球環境を守る会社として、なるべく買う量を減らしましょう、と消費者に呼びかける。 池田氏:買いすぎないようにしましょう、というキャンペーンをやったら、逆に売れちゃうんですね。 天野氏:いい会社だと思われますからね。 池田氏:それで言うと、最初に話した高広さんがおっしゃっているマーケターの定義でいう、「どう売るか」を考える前に、顧客にとっての価値を考える人で、「買われる仕組み」を作る人だということになりますね。 覆面氏:ユーザーに動いてもらう仕組みを考えるのは、まさにマーケターの仕事ですね。ただ、経営者視点で言えば、金を使うんだったらちゃんと売上を上げるのは当たり前の話だと思います。金を使ってるんだから業績を伸ばせよ、と。なので、「マーケターは売上を追う人じゃない」というのは、マーケター自身が言うことではないと思います。正直、両方やらなきゃいけない部分だと思います。 「ゲームの担当なのにゲームをやらない」──ダメなマーケター三選 天野氏:逆に聞きたいんですけど、自社も他社も見てきた中で、「これはダメだ」と思ったマーケターのタイプって。 覆面氏:一つ目は、ブランドを作ること自体に没頭してしまうタイプですね。「世の中に残すものを作る」という言い方をされる。でも、映画を撮っているわけじゃないんですよ。それは自分の作品ではないですよね。 池田氏:カンヌで賞を獲りたい、みたいな話ですね。 覆面氏:出してる方は気持ちいいし、「あれやったの、すごいね」となる。「お前がやったのか」と言われたい。でも事業が伸びないと意味がない。それで結果として事業が伸びるなら全然いいんですけど、そうじゃないのがすごく多い。 天野氏:事業会社側にもいるんですか、そういう人。 覆面氏:事業会社にも結構います。いっぱいいます。 池田氏:他には? 覆面氏:コンサルや外資系メーカーのご出身で、フレームワークから入るタイプの方ですね。もちろん、そうではない方もたくさんいます。 説明は整っているんですけど、現場の手触りがないんです。概念としては合っているのに、具体をちゃんと知らない。 天野氏:概念としては合ってるけど、実際は違うじゃないか、と。 覆面氏:三つ目が一番ダメですね。マーケティングの手法だけ分かっていればできるからと、自分が担当しているサービスを実際に使ったことがないタイプ。これは致命的です。使っていないと、どうしても表面的なことしか言えなくなる。ゲームの担当なのにゲームをやらない人とか、実際にいますからね。 天野氏:それは代理店や媒体の営業にも多いですよね。 覆面氏:担当しているクライアントのサービスを一度も使ったことがないまま、提案のアポイントに来られる方がいるんですよ。そうなると「なんでこの人が担当なんだろう」と思ってしまいます。 優秀なマーケター三選──最後は「センス」 池田氏:逆に、いい人の条件はありますか? 覆面氏:一番大事なのは、誰よりもそのサービスを使い込んでいることです。ちゃんと自分が一番使っていた、と言えること。 天野氏:二つ目は。 覆面氏:効果計測をちゃんとやろうとすること。仮説を立てて、検証して、次にどうするか。そのサイクルをちゃんと回せる人ですね。 池田氏:三つ目は。 覆面氏:感覚的な話になっちゃうんですけど、最後はセンスですね。 池田氏:センス? 覆面氏:人に喜ばれるために、ちゃんと努力してきた人だと思います。何をすれば相手が喜ぶかを考えて、実際に動いてきた人。その積み重ねがセンスになる。 天野氏:生まれつきのものではなく、磨いてきたものだ、と。 覆面氏:そうです。だから、そこを面倒くさがってきた人は、どうしても分かるんですよね。 池田氏:あら、とっても大事なことですね。 「マーケティング以外のことをやった方がいい」 池田氏:若い世代のマーケター、20代30代の人がこれからキャリアアップしていくには、どういうことをアドバイスできますか? 覆面氏:僕は、マーケティング以外のことをやった方がいいと思います。 天野氏:マーケティング以外。 覆面氏:マーケティングってお金を使う部署なので、代理店やメディアからは偉い人として扱われるじゃないですか。そこで勘違いしちゃう感じがあって、それがあんまり良くないなと。 池田氏:なるほど。 覆面氏:あと、マーケターは経営企画とやり合うことが多いんです。経営企画は利益を出さなきゃいけない。一方でマーケターは、いろいろなことをやるためにお金が必要で、使いたい。だから経営企画から「利益がどうこう」と頭がよさそうな感じで言われた時に、ちゃんとそれを説明できるかどうかは、マーケターにとってすごく必要な能力です。でも、あんまりできる人がいない。 天野氏:コストとして見られてしまいますからね。「もともとオーガニックで行けたじゃん」「サービスがいいんだから自然増だったじゃん」という話になる。 覆面氏:説明性が低いと説明ができないから、「じゃあお金は少なくてもいいよね」という話に当然なる。結果、事業が伸びなくなって、「伸びない理由は何だ」となった時に「削ったからだ」とちゃんと説明できない。 池田氏:トップが変わったらそうなりがちですよね。 覆面氏:トップがマーケティングの重要性を分かっていれば自由にやらせてくれますけど、変わったらそうじゃなくなる。ちゃんと説明できないとお金を使わせてくれないです。 天野氏:結局、マーケター自身もそうですし、呼応する代理店もそうですけど、全体像を語れないときついですよね。決められた予算の中で実行する人としてどれだけ優秀でも、「いらなくね」と言われた時に必要性を主張できない。しかも実行はAIで代わりができちゃう。そっち側だけの人も「マーケター」と呼ばれていると思うんですけど、そこはAIにカバーされるかもしれない領域ですよね。 また生まれ変わっても、マーケターをやりますか 池田氏:もう長すぎて言葉少なになってる僕ですが(笑)、最後の質問をさせてください。また生まれ変わっても、マーケターになりますか。 覆面氏:やらないと思います。別にやりたくてやってるわけじゃないので。たまたまそうなってるだけです。 池田氏:散々語った後にそれ、めちゃめちゃ面白いですね(笑)。 覆面氏:そのまま研究の道に進んでいたら、ここにはいないかもしれないですし。もともとは学者になりたかった人間なので。 天野氏:人間はなぜ生きてるんでしょうね。 覆面氏:真理の探求のために生きています。それを探求していない人生には、正直あまり価値を感じないです。 池田氏:何の話ですか?心理?(笑) 覆面氏:心理じゃなくて、真の理の方ですね。ものの理を解き明かす。 天野氏:お金を得て生きていくことが真理だ、という感じはないですか。 覆面氏:ないですね。作物を育てて収穫して食べる、狩りをして食べるというのが、たまたま現代ではお金という形に置き換わっただけだと思っています。そこに価値の本質があるとは思えない。 池田氏:あら、続けるのですね?(笑)、覆面さんにとって真理とは? 覆面氏:数学です。絶対に正解が出るので。すべての元になる、一番崇高なものだと僕は思ってます。数学ができることに対しては尊敬を持っています。 池田氏:この長い議論のオチは数学ですか...真理ですな。 天野氏:貴重なお話をありがとうございました。 覆面氏:いやいや、そんな貴重な話じゃないですよ、これ。 池田氏:皆さん、数学を学び直しましょうね! 秋の酒 真理を追うて 三時間 時刻は午後9時を回っていた。 恵比寿ガーデンプレイスから駅の東口へと続く、あの気の長い動く歩道。酒の入った我々は、その上をさらにのんびりと歩く。その脇を、さっきまで働いていたであろう素面の人たちが、早足で抜き去っていく。抜きざまに、ほんの少し白けた空気を落としながら。それを浴びてふと我に返ると、こんな時間から出来上がっている自分が、一瞬だけ気恥ずかしくなる。 東口の改札で、覆面氏は「では」と軽く手を上げた。日課のサウナに向かうのだという。真理の探求者は、最後まで自分の流儀を崩さない。 残った我々は、まだ宵の口の恵比寿の雑踏へと、また紛れていった。
【ATS Tokyo 2026 注目セッション①】人が来ない時代の、メディアマネタイズ — パブリッシャー生存戦略2027
検索結果の上でAIが答えを要約し、ユーザーは記事をクリックせずに用を済ませる——。いわゆる「ゼロクリック化」は、もはや一部の先進的な話題ではなく、多くのパブリッシャーが自社のアクセス解析の数字で実感し始めている現実です。PVを積み上げ、広告表示回数で稼ぐというメディアビジネスの前提が、いま静かに揺らいでいます。 11月20日(金)に開催する「Ad Trading Summit(ATS)Tokyo 2026」では、この問いに正面から向き合うセッション「人が来ない時代の、メディアマネタイズ — パブリッシャー生存戦略2027」をお届けします。 AIは脅威か、それとも機会か AIによる検索行動の変化は、メディアにとって流入減という「脅威」であると同時に、AIに信頼され、引用・参照される存在になれるかどうかという新たな「機会」でもあります。本セッションでは、この変化を悲観論でも楽観論でもなく、両面から冷静に捉え直すところから議論をスタートします。 そのうえで焦点となるのが、次のような問いです。 アクセス数だけでは測れない、これからのメディアの競争力とは何か。独自コンテンツ、信頼、ブランド、コミュニティ——勝機はどこにあるのか。 AIに引用・参照されることと、読者が「わざわざ直接訪れる理由」をつくることは、どう両立できるのか。 検索流入やPVが減る中で、既存の広告収益をどう守り、どのような新しい収益源を育てるべきか。 プレミアム広告、会員・課金、コミュニティ、企業との協業など、PVに依存しないマネタイズを成立させる鍵は何か。 いずれも、多くのメディア関係者が日々頭を悩ませながら、まだ明確な答えを持てていないテーマばかりです。 「現場の手応え」と「難しさ」まで踏み込む30分 本セッションはスクリーンを使わない会話形式のパネルディスカッションです。登壇者同士のやり取りの中から本音や実感がにじみ出る構成を予定しています。 とりわけ注目したいのは、新たな収益源づくりにおける「実際の取り組み」と「手応え」、そして「難しさ」にまで踏み込む点です。成功事例の紹介にとどまらず、何が壁になり、どう乗り越えようとしているのか。明日からの自社の戦略づくりに直結するリアルな話が聞けるはずです。 締めくくりには、「2027年に向けて、パブリッシャーが最優先で変えるべきことは何か」、そして「AI時代でも守り続けるべき価値は何か」という問いに、両氏がそれぞれの答えを示します。 登壇者紹介 本セッションには、立場の異なる2名の有識者にご登壇いただきます。 徳力 基彦 氏 noteプロデューサー/ブロガー/エンタメビジネスウォッチャー 新卒で入社したNTTを若気の至りで飛び出して、仕事が上手くいかずに路頭に迷いかけたところ、2004年にはじめたブログとSNSのおかげで人生が救われる。その際の経験を元に書籍「普通の人のためのSNSの教科書」を出版し、現在はnoteでnoteやSNSの活用についての啓発や支援を担当している。 個人では「エンタメビジネスウォッチャー」として日本の「エンタメ」の世界展開を応援すべく、エンタメ業界のニュースをYahoo!ニュースやYouTubeで紹介。また自称ファンカム撮影担当として様々なライブやフェスの動画をYouTubeに公開している。 Yahoo!ニュースベストエキスパート2024で特別賞受賞。 蜷川 聡子 氏 株式会社ジェイ・キャスト 常務取締役 企画営業本部長/一般社団法人インターネットメディア協会 理事 伊藤忠ファッションシステムにて、企業のマーケティングやブランドライセンス、新規事業立ち上げ支援などに従事。 2002年にジェイ・キャストへ入社し、「J-CASTニュース」の創刊期から営業・事業基盤の構築に携わる。その後、自社メディアの企画・マネタイズ、新規事業開発、パートナー連携などを推進。現在は常務取締役 企画営業本部長として、メディア・コンテンツ・地域・ブランド領域を中心に、事業開発やコミュニケーション戦略を手がける。2026年8月には、ジョルダン株式会社との共同事業として、メディア向けのスマホ専用・少額課金の定期刊行物販売プラットフォーム「J-STAND」をリリース。広告やPVに依存しない、メディアの新たな収益モデルづくりに取り組んでいる。 一般社団法人インターネットメディア協会(JIMA)では理事、そしてリテラシー部会長をつとめ、メディアリテラシーの普及活動も行っている。 (モデレーター)長野 雅俊(ExchangeWire JAPAN 共同編集長) ※内容は一部変更になる可能性もございます。 【イベント概要】 ■日時:2026年11月20日(金)9:00-19:30(予定) ■場所:シェラトン都ホテル東京 (東京都港区白金台1丁目1-50) ■定員:500名 ■主催:ExchangeWire Ltd.(ExchangeWire.com) 【チケット概要】 テクノロジーベンダー向けチケット【Standard】:99,400円 広告主・広告会社・媒体社向けチケット【Standard】:79,700円
ATSTokyo2026非公式アフターパーティー、申込み受付スタート! 11/20(金)夜、今年も恵比寿で
毎年200名以上の業界関係者が集う、ATSTokyoの非公式アフターパーティー「Martech & Adtech After Party 2026」の申込み受付が、Peatixで始まった。参加費は、協賛各社のご支援により今年も無料で開催される。 今回はATS Tokyoの新たな会場となるシェラトン都ホテル東京(白金台)よりアフパ会場の恵比寿までシャトルバスが手配される予定だ。合計で80名まで輸送可能との話なので、当日の誘導員の指示に従って、できる限り楽に移動してもらうことをオススメする。 また、アフパの2次会(22時〜翌2時)は、もちろん今年も恵比寿の「スナック支えあい」だ。この日は参加無料。 昼はATS Tokyoのメイン会場で名刺を交換し、会場のネットワーキングで打ち解け始める。恵比寿の夜に場所を移したアフパでは、ジョッキが空くたびに本音がこぼれ始める。そして酔いが深まる支えあいでは、名刺の代わりにマイクが回る。朝の「はじめまして」が、日付が変わる頃には「気心知れた仲」になっているはずだ。 もっとも、この三段階をすべて踏破した方は、翌21日(土)の午前中を有効に使えない可能性が高い。今のうちに予定を見直しておくことをお勧めする。 非公式アフターパーティーの開催概要は以下のとおりである。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ ■開催日時:2026年11月20日(金)19:15〜21:45 ■場所:TOOTH TOOTH TOKYO(恵比寿) ■住所:〒150-0011 東京都渋谷区東3-17-12 クインテット恵比寿1F・B1 ■MAP:https://maps.app.goo.gl/S9B5rUitF3A5Z6pk7 ■参加対象者:広告主、広告代理店、パブリッシャー(※) (※)ATS Tokyo 2026に参加されない方の参加もOK。広告主、広告代理店、パブリッシャーの参加を優先するため、テック事業者の方の参加登録は応募状況に応じて別途ご案内予定 ■参加費:無料 ■開催規模:180名程度 ■申込みサイト:https://peatix.com/event/5207634 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ 最後に、アフターパーティーの主催であり、「スナック支えあい」の代表でもある池田 寛氏より一言いただいた。 「業界の"釣り堀”とも言われる『支えあい』でぜひ大物を釣りあげて欲しい。そのためには自腹(別料金)でのボトルキープは必須の仕掛けとなるので、ぜひメニューの下の方(高額なほう)から遠慮なく選んで欲しい。」 なお、最近のオススメは、無限に営業する元気が沸いてくるオットセイのお酒こと"オットセイストロング”(別料金)とのことだ。たった数mlのショットなのに1杯2,000円もするので特に注意が必要である。 ぜひ、ATS Tokyo2026が開催される11月20日(金)を終日楽しんでいただきたい。
電通デジタル、「エージェンティックコマース最適化」支援サービスを提供開始ほか|ExchangeWire Japan YouTube第12回
ExchangeWire Japan編集部は10月16日、デジタル広告業界の主要ニュースを映像と音声で伝える動画の第12回をYouTubeで公開した。 目と耳でニュースに触れられる新しい形式として、継続シリーズでお届けする。 ■Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/@ExchangeWireJapan ▼【ニュース】電通デジタル、「エージェンティックコマース最適化」支援サービスを提供開始ほか:ExchangeWire Japan(ExchangeWire Japan公式YouTubeチャンネル) 第12回となる今回の動画では、電通デジタルによる「エージェンティックコマース最適化(ACO)」支援サービスの提供開始を中心に取り上げている。 株式会社電通デジタルは、AIエージェントが商品情報や購入条件を正しく理解し、適切に比較・推薦できる状態をつくる「エージェンティックコマース最適化(ACO)」支援サービスの提供を開始した。購買シーンを想定した検証でAIの回答の課題を可視化したうえで、商品詳細ページやFAQなどに分散する情報を整理・構造化し、運用ルールの定着までを支援する。さらに、AIの推薦からカートやチェックアウト画面へ接続できるかをPoCで検証するという。将来的なAIによる自律購買への企業の対応を、一気通貫で後押しする形だ。 ■元記事URL:https://www.dentsudigital.co.jp/news/release/services/2026-0915-000348 このほか、動画では以下のニュースを紹介している。 博報堂:リテールメディア主要7社と連携し、メディアプラニングツール「Tele-Digi AaaS Simulator」の対象を拡大 ■URL:https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/267393/ Amazon Ads:「unBoxed 2026」で統合広告基盤の新名称「Amazon Ads Agent」を発表、AIによる配信チャネル・クリエイティブ最適化機能も強化 ■URL:https://advertising.amazon.com/library/news/unboxed-2026-news-announcements AJA:Netflixと共同で、データ・クリーン・ルームを活用したコンバージョン計測ソリューション(β版)を開発 ■URL:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=33863 トライアル・スギ薬局:小売横断のリテールメディア連合「TOKYO Retail Media Federation」を発足 ■プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000043820.html メンバーズ:上場企業1,173社の広告宣伝費を分析した「広告内製化白書2026」を公開 ■プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000326.000000106.html ぜひ目と耳でも、ExchangeWire Japanをご覧いただきたい。
広告主様限定・先着20名様にATS Tokyo 2026 ご招待券をプレゼント
日本のプログラマティック・マーケティング及び広告業界のトレンドと、日本と海外における将来的な市場動向を取り上げるAd Trading Summit(ATS)Tokyoの開催まで、残り約1カ月となりました。 イベント当日は、アドテクノロジー及びデジタルマーケティングの最新動向について議論を行う10以上のセッションを開催。またイベント参加者同士が情報交換を行うためのネットワーキングの機会をご用意しています。 本イベントの運営支援を務めるExchangeWire.jpでは、特別招待枠をご用意。読者の中から、広告主様限定で先着20名様にご招待券を2枚ずつプレゼントいたします(広告主様以外の方はプレゼント対象外となります)。 ご興味ある方は、以下よりお申込みください。 ★対象となる方 ※広告主のお立場で、企業に所属し広告出稿業務に関わられておられる方 ★結果発表 無料招待コードの進呈をもって発表に代えさせていただきます。 *広告主様以外の方はプレゼント対象外となります。対象外の方からのお申込は無効とさせていただきます。 **プレゼント受領者以外の方にはご連絡いたしません。 **プレゼント受領者様には2枚様分の無料招待枠をご用意いたします。ご所属先の企業の方のみのご利用に限定し、他社様への譲渡及び共有等はお控え願います。 お申込みはこちらからお願い申し上げます。↓ https://questant.jp/q/atstokyo2026-brands
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